どもどもケイです。2か月の時を経て、台湾旅行の様子中編をご紹介したい。
ホテルや三越のレストランを紹介した前編はこちら。
2日目は故宮博物院からスタート
台湾旅行3度目なのだが、毎回時間が足らずに悲しい思いをしていた故宮博物院。今回は午前中いっぱいの尺を取って意気揚々と乗り込んだ。
蒋介石が持ち出した北京故宮の宝物たち
故宮博物院の所蔵物は、北京の故宮から持ち出された宝物たちだ。蒋介石の手によって台湾に渡った。中身だけの展示であり、実際に所蔵されていた外側にあたるのは北京の紫禁城である。
Wikipediaを覗くと様子がわかるが、広大で壮麗な城だ。北京の故宮を味わって、台湾の故宮博物院に足を運ぶとまた大河ロマンを感じることができる。
垂涎!景徳鎮の展示
2017年の5月から明の永楽帝時代の磁器の特別展が展示されている。希少な磁器がボロンボロン置かれていて、鼻血が出そうだった。
公式サイトだけでもなかなか楽しい。
心に適う―明永楽帝の磁器(日本語サイト)
コーナーは全展示に音声ガイドもついており、小さめの展示室だが1時間ほどたっぷりと味わった。
余談だが、永楽といえば永楽通宝が馴染み深い。
明の3代皇帝である永楽帝の在位 は1402~24年。1411年から鋳造を開始した貨幣「永楽通宝」は室町時代の日本に渡り、その後江戸初期まで流通していくのだ(ロマンだ。
官が規定して景徳鎮で製作された器
今回の展示で1番の学びだったのが、永楽年間の磁器は官が厳しく管理していたということだった。様式から色、模様まで規範が決められて、それが窯で焼かれる。そして出来の良いものだけが納品されるのだ。
有名な青花磁の他にも甜白(白磁)や、赤、緑などの器が展示されていた。
粉引といい、白いお皿好きなんだよなぁ・・・。拙い写真では伝えきれないが、とろりとした白だった。
顔料は外国から輸入
興味深かったのは、要となる顔料を外国から輸入していたことだった。音声ガイドによるとチャイナの由来とも言われる青花磁器のコバルトは、「蘇麻離青」と呼ばれていた。
この音声解説にあった「ソマリ産コバルト」を調べているのだが、複数のウェブサイトを参照したところ日本語だとスマルトと呼ばれる顔料で産地はアフガニスタンあたり・・・?
これは蓮華などの水生植物を絹紐で束ねた様子が描かれた大皿「把蓮盤」だ。図案の解説も楽しい。
あと銅を主成分とする赤色は焼成が難しかったり、古代の地上を歩く龍(の図案)を蟠龍と言ったりその他の解説も学びが多かった。
青花とイスラームとの出会い
個人的にツボだったのが、イスラム文化との折衷文様の磁器たち。アラベスクや金色などが取り入れられて、でも全体的には中国風。
シノワズリといい、中華風と他文化のミックスデザインに夢中になってしまう。
清朝のアクセサリー
もちろん角煮や白菜、象牙の装飾といった王道も味わいつつ、最後は清朝のアクセサリー展示へ。
漢民族の王朝とは異なり、清朝は騎馬民族。黄色が貴色で、色も派手派手である。アクセサリー類は今一歩ツボに入らなかった。
清朝の貴婦人といえば付け爪!!
水墨画エリアまで足を運べなかったので、またの機会にじっくりと回りたい。
ちなみに清朝末期といえば、小説「蒼穹の昴」!
蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
筆者の中国知識は、この小説と十二国記、三国志で得られたと言っても過言では無い(ファンタジー方面への偏り。
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