2年半経過のその後 〜マタニティ期ハッピーできなかった女の出口戦略〜

最近の心境です。
思い返すと2年半前、大変暗い気持ちになっていた(詳細はこちらの記事参照)。

マタニティブルーと括ってしまえるかもしれないが、本当に恐怖と不安で鬱々としていた。

ーーー子供を産んだ後は、今までの自分が死んでしまうのではないか?

その後2年半が経ち、2人目も産み、この妊娠中の問いに対しての、その後について改めて整理しておきたい。

2024/8/5追記
以下、子供中心の生活に一向に慣れないエゴイスティックな女の暗い気持ちメモですが、結局4泊6日の海外観劇旅行を無理やり予定することにより、辛さが大分緩和しました。記事は振り返りできるようにそのまま残します。年末予定なので無事行けるのだろうか。

風前の灯火

悲しいが、産前の自分はどこか飛んでいってしまったというのが結論となる。

このブログ記事を書こうと思った時には、「形を変えて、生きていく」的な締めくくりにしようと思っていた。

しかし、メモを読み返し、気持ちを棚卸しする中で芽生えてきた感情は「喪失感」だった。

理由その1:丸ごと違う人のように暮らしている

子育て序盤は、まずは生活介助だというのを痛感している。
365日他人の食事と排泄、風呂などを世話し、その前提で生活を組み立てている。

仕事はあれど、自分のことに時間もお金も体力も使っていた時に比べて、格段に不自由な生活になった。

そして休日にも早起きし、公園へ外出し、毎日食事を作り、物が溢れかえった家に暮らし、やりたくもない遊びを接待し、1人の時間が確保できず…と、今までの人生で1度もしていない暮らし方をしている。

「嫌だーーーーー!!!!!!!なんかもう全部嫌だーーーーーー!!!!」

書きながら、絶叫がほとばしってしまった。ごほんごほん。

舞台を気ままに観に行き、休日にダラーっとブログを書くのが喜びの人生だった。
もうそんなものは手に入らない、といううっすらとした絶望がある。

理由その2:子がなかりせばの人生の想像がつかなくなってきた

2年半が経過し、コミュニケーションが取れるようになって、子供が1人の人間として自分の中に染みてきた。

上手くできているかは別だが、子供がいる状態にも大分慣れてきて、子供に対して自分のことを「ママ」と自称できるようにすらなった(産前はほんとキモくて無理と思っていたし、今でも改めて文字にすると大分しんどい)。

一方で、子がいない自分の人生を想像するのが難しくなってきている。
産む前の気持ちのままで、子を育てられてると自分を過信していたが、実際は難しかった。

なんというか「そっち側」にいるけど子もいる人として生きようとして、挫折してしまったのだと思う。

地獄の淵での生活

忙しさと、子の麻薬的な可愛らしさで粉飾されているが、ふと我に帰ると地獄のほとりにいるような気がする。

充実感や子の成長の喜びによる天国と、閉塞感による地獄を高速往復するような日々を送っている。

結果、浪費が進んでしまい、今後の海外観劇用に取っておこうと思った予算は、かなり外食や洋服に消えている。
なんでや!なんで今月もカード請求がこんなに来とるんや!!誰だ!(私だ!)

後日追記:「子持ち様」に自我が上書きされていく

この記事を書いて数日もやもや考えていて、なりたくないのにいわゆる「子持ち様」になっていくと感じるのが辛さの根源かな?と考えるようになった。

Q. 妊娠・出産して自分(だと思っているもの)は死ぬのか?
A. 自分は死なないけど、断片的に残って、あとは「子持ち様」になるよ!南無〜!

というのが2年半前の自分への回答になると思う。

子育てが1番(のように振る舞い)、どんな話でも子どもを持ち出し、やれ体調不良だ、やれ園の話だと話半分しか聞いておらず、何かにつけ配慮が足らないーー

実際には、子育てに関わる物理的・心理的な負担の多寡の共同認識が少ないことによる(そして必死すぎて相手の状況への理解が及ばない)、コミュニケーション不足なのだとは思う。
ただ、子持ち様になりたくてなっている訳ではなく、乖離が苦しい。

お化けの正体が分かれば、対策のしようがあるというもの。

テーマを「マタニティ期ハッピーできなかった女の出口戦略」から「子連れ様からの脱却戦略」にしようかなぁ。この言葉あまり好きではないのだけども。

参考

PRESIDENT Online 上野千鶴子×海老原嗣生「乳児には要介護5と同等の支援が必要」日本で共働きがしんどすぎる根本原因
PRESIDENT Online 子どもを育てた経験のない大人が激増している…「子持ち様はずるい」の批判が過熱する根本原因
PRESIDENT Online 「育休1年+時短勤務で昇進もしたい」は正気の沙汰ではない…「子持ち様VS非子持ち様」の対立が起きる根本原因
上記大変興味深かった。

媒体が媒体だし(3本目にいたっては、女性の単性生殖の別世界の話なのか、それとも実は小学生の「ぼくのかんがえる、さいきょうのまま」という作文を元にしたのか…?)この子を持つことによる価値観の変貌、子がいない方々との分断という点はもう少し深めていきたい。