クリストファー・ノーラン「TENET」

tenet

時間逆行のアクションシーンが見どころの、考えるな感じろ!!の作品だった。簡単に感想を残しておきたい。

ハイパーネタバレするので、ご注意ください。

アクション映画

緻密な推理期待していたので、少し予想と外れたような意外さがあった。
どちらかと言うと、インディージョーンズのような爽快アクションをメインだった。

時間挟み撃ち作戦とか、最高では?!もはや時間挟み撃ち作戦シーンのために作られたと言っても過言では無い。

途中に出てくる人物や車が全部自分という。最初のシーンの人物2人ともが自分というのは新鮮で良かったなぁと思った。

時間逆行

ドクターストレンジのクライマックスがCGを多用した時間逆行の中での戦闘だったので、その時もエウレーカ!!的な楽しさがあった。

崩れる壁の中に閉じ込められてしまう演出などは本作もそうなのだが、敵が巡行だったり味方も逆行巡行何が何やらで、こんがらがること必至。

単純に逆行同士が戦った方が人間には優しい仕様だなと思った。

タイムリープものとしては設定がズブズブ…?

回数制限が無いのと、逆行装置もあちこちにあり、もはやみんなで行って帰って出来るので、何が何やら…

特に時間挟み撃ちをする必要があるのか(何回か斥候がタイムリープして戦場を下見すればいいのでは…?)、敵はなんでしてやられるのか?(やられたらまた戻ってきて戦えばいいのでは…?)など、肝心のところが腑に落ちないので、ロマンだっ!!!の観終わった感が強い。

ただ、でも時間挟み撃ち作戦最高だし、挟み撃ちカーチェイスも最高だし、挟み撃ちアクションも最高だし、それ以外を削ぎ落としてそこに全てを投入しているので、オラオラついてこーい!!!!ついていきまーす!!!みたいな爽快感。

ケネス・ブラナー演じるセイターのDVシーンが、メンタルにかなり負担が来るしんどさだったので、映画館だったら途中退出だったと思われる。(いくつかのシーンは飛ばしたし、音を小さく出来るリビング視聴最高!)

あそこまで追い込まないと最後、妻が夫を撃ち殺す動機がないし、撃ち殺さないとまた過去改変されちゃうし(だれもそれに気づかなかったのか…?謎)なのだが、ブラナーおじさんの演技力がアレすぎて、悪い夢見そう…真っ暗な瞳が…

演劇と比べると映画の方が刺激が強いので、お家視聴には適しているなぁと思った。映画の本数を増やして鑑賞の本数を増やしていきたい。