イメルダ・ストウントンと実の女ベッシー・カーターの共演。
日比谷に会場が変わって2回目。時刻も夕方になり、会場が大きいのにそこそこ埋まってて、嬉しい観劇だった。
でも、実はコレド室町の方がアクセスしやすいんだけど…
前半のウォレン夫人邸の話は、花咲き乱れるお庭で。
後半のロンドンは、上から壁が降りてきて、無機質な事務所で。
バーナード・ショーの1893年の作品。
演出が削ぎ落とされているので、すごくシンプルな話に思えた。
中々見えるものだけだと考察が難しい作品なので、解説パンフほんとありがたいです・・・!!!!
現代で演じる意義に満ちた演出
売春の話自体が当時の検閲に引っかかって当初は上演できなかったということだったけど、現代に通じる作品に仕立てることで、100年以上経っても女性の経済的自立と性的搾取が社会課題となっていることへの痛烈な批判になっているのはさすがだなと思った。
売春宿を複数経営する裕福な母のおかげで、教師をつけてもらい、ケンブリッジ大学を出て、会計事務所で働ける娘に成長した子の自立の話。
亡霊の女性たち
ずっとコロスのように春をひさいだ下着姿の女性たち10人ほどがいて、最初は誰…?と思っていたけど、最後のシーンでは机に向かう娘をじーっと見つめてエンド。
搾取された女性を娘は忘れなかったとも取れるし、結局大多数の女性は救われもしないという見方もできそう。
お衣装様
最初のシーンではそこそこ田舎風だった母の姿が、ロンドンだと豪奢の一言。エメラルドグリーンのドレスに大粒のサファイアのブローチ。
ドレスが毎日仕立てられるよりも、自立が大事と言った娘の青さ含めて、ありそーー!!!みたいな感じに全編仕上がっていた。
最後は握手こそしないまでも、歩み寄りの希望を感じられるエンド。
お金があると母娘関係はあまりこじれないんだな…という気持ちを、コロス的な女性たちが代弁している気がしてほんとバランスが取れた演出だな。
イメルダ・ストウントンは圧倒的な迫力が…!
この人、貧乏な家から成り上がってきたんだろうな!という微妙に品のなさ含めて、演技を楽しめた。

