Netflix「ブリジャートン」

the_ritz

どもどもケイです。

ツイッタランドに流れてくるドレスとインテリアがどう見ても好みそうだったBRIDGERTON!

テレビドラマはあまり見ないので、ドキドキしていたが、予想以上のラブロマンスに8話ババッと見てしまったので、感想を残しておきたい。

すごいネタバレしているので(というかレディ・ホイッスルダウンについて触れるので)、見ようとしている人はご注意ください。表題の写真は昨年ロンドンに行った時のザ・リッツのアフタヌーンティーの写真だ。

ロマンス小説が天下を取るんだ!!

2話くらいまで見て、ハーレクイン!なんたるハーレクイン!!と感激の声を上げた。ベストセラーロマンス小説が原作だったので、それを知って、納得。

ロマンス小説って本屋の片隅にひっそりと、ピンクとかスカイブルーとかの表紙で、なんか分かるような分からないような同じようなタイトルがズラーっと並んで独特の雰囲気を醸し出しているもの・・・ってイメージだった。

要するに女性専用の「女性が好きな(と世のマーケッターから雑に考えられている)ラッピング」の女性専用コンテンツだったように思う。
それをネットフリックスが巨額の予算で、カラーブラインンドキャスティングで、女性へのエンパワメントを織り込んで、最新流行でドラマ化するんだ。と思った。

大予算で見たくもないAV監督の話を作られて、それを無理やりリターゲティング広告されてしまう(あれは本当に不快な広告だった)ヘルジャパン在住の身としては、なんか、差に落ち込むような勇気をもらうような。

ロマンスも、ラブシーンも、そして加えて夢のようなドレスやインテリアも思いのままに、メインストリームに踊り出る・・・。作品そのものにすごく力強さを感じたので、わ〜と快哉を上げるような気持ちになったのだった。
賭け事のシーンや、お母様がなんだかんだ最強なところ、長男が振られるシーンなどスカッとするところがたくさん。

ドロドロじゃないご都合ラブロマンスと、両片思いからのケンカップルと2度美味しい展開を巨額の予算で・・・2021年も意外にいい年になりそうですな(単純。

リビングでは見づらい

そしてRシーンもロマンス小説そのまま!って感じなので、手を変え品を変え、場所を変え・・・リビングで流すと若干に気まずさもそのままハーレクイン感あるなぁ・・・と思った。
天蓋付きベッド、屋外ピクニック、書斎、コルセット、旅の宿屋などなど、なんかこう貴族が出てくるロマンス小説だとお馴染みと思われるシチュエーションが、超豪華セットで登場するので、なんかこう・・・すごいなネッフリ・・・と遠い目をして見ていた。
ボクシング会場の客席の下で・・・とかマニアックなの含めて、背景や状況を一つも被らせることなく、挟み込んでくるのにすごくこだわりを感じたのでした。

カラーブラインドキャスティング

今回の話題の一つが、公爵やマリーナ、女王などの黒人キャスト、アジア人キャストの採用。白人のみで構成される作品はもう評価されない、という前提に基づいた、時代物をパラレルワールドとして表現していた。
なるほどね〜と、新時代はそうなっていくのか・・・とこれは勉強になるというか。このバランスを見ていると、今までの映画がいかにいびつだったのか?というのをふと思う。

ただ、カラーブラインドと言いつつ、主役のブリジャートン家もフェザリントン家も白人だし、アジアンはほぼ不在だし(女王の取り巻きで1人?)、これが次世代のカラーブラインドだぜっ!て言われるとそうかなぁと思うのは、私がアジアンだからだろうか。
ただ、バランス取るために、両家以外の重要人物がほぼ黒人・有色人種だったので配慮しているのは伝わって来た。
また、マリーナがずっと本人の地髪だったり、単に役者を起用するだけにとどめなかったのは試行錯誤が伝わってくる。

エロイーズとペネロペが可愛い

エロイーズの衣装は常にパフスリーブとボウタイ、カチューシャとやけに少女趣味だな、でもちょっとスレて貴族社会になじめない感じ良い・・・と思っていたら役者クローディア・ジェシーはすでにアラサーだったので、違和感なくおしゃまな10代に見える役者の演技力すごい。大人っぽい格好させると本当に大人に見えるのでこの衣装なのねと納得。

原作の概要を見ていると、エル&ペンの恋愛編の方が好きなジャンルっぽいので、続編楽しみすな!

あとペンね!途中で泣き崩れたところで、ああそうだよね〜とは思うけど、そこから色々ミスリーディングを入れて、レディ・ホイッスルダウンは誰だ!?も結構楽しかったなぁと。
意外と感情の起伏が激しかったり、筆跡を見破る洞察力があったり、ペネロペいいよねぇ。

全然関係ないのだが、友人とバチェロレッテ・ジャパン・オンライン観賞会を開くという、上品な女子会をした。
バチェロレッテ自体は、バチェロレッテ役の女性がスポーティーで素敵なのと、言い寄る男性陣がみんな売名の下心を隠しきれないビジネスライクな感じなので、意外とすんなり見られた。

テラハとかバチェラーとか好きなの中々の趣味だなぁ・・・と常々思ってたけど、いざ実際見てみると、ブリジャートンでホクホクしているのも趣味の良さとしてはあんま変わらんなぁと我が身を振り返ったのだった。

衣装とインテリアと最大の魅力に触れられてないのだがこの辺で!!