どもども、地球と仲良くできる気がしないケイです。
年間350箇所のギャラリーなどの展示に足を運ぶ他ジャンルの友人とご飯をたべた。
話の過程で、ギャラリーや美術館150箇所以上のスケジュールを常時管理していることがわかり、驚愕!!!!
ちょっ、知り合ってもう4年以上経つけど知らんかったんですけどー!!! pic.twitter.com/Hmt5qKQbsb
— ケイ (@key_s1014) April 24, 2018
新ジャンルに踏み出す時にも、先達はあらまほしきものだ。というわけで、エクセルで150以上の美術館やギャラリーのスケジュールを自分で管理し、年間数百回足を運ぶ友人にギャラリーに連れて行ってもらいました。
▼展示写真大量掲載!ご本人のブログ
吉きち散歩
トップの写真は、ダニエル・アーシャム「COLOR SHADOWS」。既存のキャラクターを砂利のような異素材で表現して、かつ光の当たり方を色で意図的に表現しているところが面白い…らしい。確かにシルエットで、キャラクターが判別できるから不思議。
内臓が出ているように見えるプーさんもいた。埋まっているのは石なのに痛々しく見える。
色違いもいた。着色のグラデーションで、右から黄色い光が当たっているように見える。
ギャラリーデビューをして来た話
きっかけはメトロポリタン歌劇場の現代オペラ「遥かなる愛」だ。演出はシルク・ド・ソレイユのロベルト・ルパージュ。音楽も舞台も抽象の世界・・・映画館のあちこちから聞こえる寝息・・・自身も遠のく意識・・・( ˘ω˘)スヤァ
ラストの何も成せない人生の究極の目的は神の愛、という描き方は胸を打った。全てが美しくて泣きそうだった。しかし、もっと理解できると思ったのだ、抽象アートの素養があれば(倒置法。
新鮮なギャラリー巡り
舞台大好き人間がギャラリー巡りでいいなと思ったことは下記の通りだ。
・入口に解説の紙があるので、必ずもらって見る!
・紙がもらえず、ラミネート加工の解説の場合もある。
・質の良いギャラリーなら美術館ぐらいすごい。
・舞台よりも理解の手引きが圧倒的に少ない。頭の体操。
・おしゃれタウンにあるので、なんかおしゃれな休日になる。
・この作者さんずっとこんな作品作っているの?!
1回数千円〜数万円するのが普通の舞台ファンからすると、タダで美術作品を観られるというのは新鮮だった。もちろん販売するのが目的の展示な訳だけど、観ているだけの人も多かった(勇気付けられる事実。
デート中によっているオシャンティカップル、親子で訪問していた素敵な家族、そして外国人の観光客にも結構遭遇した。
アートは思想・思考の塊
コンセプトが確固とした作品にはオーラがあるというのは友人のコメントだ。
今回の最大の成果は、アートは思想や思考の塊としての表現なのだなぁという自分なりの結論だった。なんというか、協調性なんてかけらもない究極の個性そのものなのだ。あるコンセプトの作品を長期間渡ってずぅっと作り続けているってすごいエネルギーだ。その人の好きなもの、その人自身でないと中々続けられない行為なのだなぁと作品を見ていてビリビリ感じた。
コンテクストへの理解も重要
作品自体に加えて、制作過程や材料、展示方法も含めて解釈するとちょっと分かるような気がするも大きな発見だった。もちろん時代や社会背景、演出家の別作品などのアプローチは舞台でも重要だけど、ストーリーなんて無いモノそのものな分、もっともっと頭を柔らかく観ないと訳わからんのだ。
謎のポールのオブジェがたくさん立っている奥に、謎の壊れた像の写真が展示してあったレイチェル・ハリソン「House of the Dolphins」。
解説を読むと、オブジェは時間の経過とともに曲がって廃材になってしまったポールを集めてカラーリングしている。
写真は、美術の教科書にも掲載されるような有名な彫刻のうち、崩れてしまったものを撮影して微妙に画像加工して集めたものだった。
作者は時間の経過と荒廃という概念を表現したかったのかな?と感じた。それが彼女の人生の関心事なのだ。
オブジェだけでも、写真だけでもわかりづらいが、2つのタイプの作品がクロスすることで作者のテーマがふと見えて来たのだった。
言いたいことも言えない世の中じゃ・・・(ポイズン・・・)となる瞬間も多いので、突き抜けた個性をぶつけられる空間はどこか爽快な感じがしたのだった。
今回は隣で理解ポイントをささやく声があったので、なるほど〜となったが自分で理解できるようになれば楽しいのだろうな。
当日回ったギャラリー
回ったのが6月なので、今は別作品を展示しているところが多いです。駅近くですぐ回れる上に、質の高い作品を集めているおすすめギャラリーとのことだ。
- PERROTIN
- WAKO WORKS OF ART
- タカ・イシイギャラリー
- shugoArts
- TOMIO KOYAMA GALLERY
ダニエル・アーシャム「COLOR SHADOWS」
外からガラス越しに見えて入りやすいギャラリー。
ヘンク・フィシュ「 At the edges of cultivated land 耕された土地の端で 」
菅 木志雄「広げられた時空」
03~05のギャラリーは同じビルにあったのですぐ回れた。シネコン!
- The Mass
- Espace Louis Vuitton
- RATHOLE GALLERY
小村希史 展「大きな船 / Big Ship」
ベルトラン・ラヴィエ「Medley」
ルイ・ヴィトンの上の階にあるギャラリー!パンフレットも可愛い。
ちなみに今回は交換企画なので、ギャラリー好きの友人は後日舞台デビュー予定です。別名、お互いの沼に引き摺り込む仁義なき綱引き。