どもどもケイです。夏休みにグリコの工場見学「グリコピア・イースト」に行ってきたので、感想を残しておきたい。
グリコピア・イースト
シンガポール旅行記でも登場した友人S田が人気のグリコの工場見学「グリコピア」に申し込みしてくれたので一緒に行ってきた。
幼児たちや少年少女と家族たちがきゃっきゃと戯れる中、大人ガチ勢の工場見学で本気を見せつけてきた。
人気のグリコの工場見学
グリコピアはグリコが提供している工場見学ツアーだ。筆者が行ったのは埼玉と群馬の県境にある「グリコピア・イースト」だ。他にアイス工場の見学ができる「グリコピアCHIBA」がある。3か月前から予約開始だが、人気があるので土日はすぐ埋まってしまう。
グリコピアは見学費無料だ。グリコピア・イーストは駅から循環バスで10分ほどなので、車で来ている人がほとんどだった。
グリコのゴールマークにあふれた展示
入り口のグリコカーにすでにテンションが高まる!
トイレの表示がグリコのゴールマークだったり、遊び心があふれた展示室内だった。
ポッキーとプリッツの生産ラインを見学
見学は1時間ほど、行き来できる場所も小規模だが、工夫されていた。
- グリコの成り立ちと企業精神の動画視聴
- 生産工程の最後「箱詰め」から遡って袋詰めの見学
- 生地練り〜焼き〜袋詰めの生産の頭からの見学
- クイズマシンでの全員のガチクイズ大会
- キャラメルのおまけ展示と記念フォトコーナー
- ポッキーデコ体験(有料・希望者)
特に生産過程はほぼ全行程がガラス張りなので、見ごたえたっぷりだ。
1つの生地の塊が、引き伸ばされ、細く裁断され、長い1本の線になり、50メートル以上のオーブンの中をくぐり、最後切れてプリッツになっていく。
小さい頃から食べてきたものだけに、製造工程には胸を熱くするものがあった。
小さい頃集めていたグリコのおまけを発見して、感動した。キャラメルの味と小さなおもちゃの甘い思い出が蘇った。
もっとマシンを見たかった!
楽しみにしすぎてしまったためか、総括としてはあともう一捻りあったら、もっと良かった!という感じだった。
製造過程が楽しいのに、ガイドさんに従って歩いて回るため、自由に散策できないのだ。
箱詰めの工程だけでも複数のマシンが入り乱れており、もっとじっくりねっとり舐めるように見たかった。
製造工程見学は正味20分程度であるが、2時間はいけると思う。
多くの参加者を受け入れるために仕方がないのかもしれないが、有料化して大人に解放する枠を設けたらいいのではないかと思った。
グッズが欲すぃ〜!
グリコピア限定のプリッツと風船のおみやげがもらえる。そして限定ショップもあるが、これがあまり盛り上がらない。
オリジナルキャラのグリコピアちゃんに馴染みがなさすぎるし、ショップの販売もお菓子がメインでオリジナルグッズが少ない。
プリッツやポッキーパッケージのミニキーホルダーやメモ帳、靴下、ストラップ、消しゴムなど、とにかくいつものパッケージデザインでグッズを!たくさん!!作って!!!売ってくだされ!!!!
顧客が馴染みがあるのは、パッケージデザイン!
味をめっちゃ推してるけど、貴社のアセットはパッケージ認知もやで!!
そこは天下の可処分所得しぼり取り職人オリエンタルランド様をぜひ見習ってほしい。
ディズニーランドのチュロスやハンバーガー、ポップコーンバゲットなど、馴染みのあるフード商品をミニチュアにしてグッズ化することで大成功を収めている。公式によるセルフパロディはファンにはたまらんのだ。最近販売しているパーク紙皿柄のお皿も欲しいの極みである。
とにかく金を落としたいのに落とすタイミングがなかった(オタクにありがちな不満。
見学を500円に有料化して、その原資でプリッツの箱そのままのデザインの(これが重要)限定ストラップやノート、ステッカーなどを配布したら満足度がもっと上がると思う。
メインターゲットから外れたいい歳した大人の感想なので、子供達は目をキラキラさせて楽しんでいたことを言い添えておく。
過去良かった社会見学
友人S田と行った、過去に行って良かった社会科見学3つをご紹介したい。
ものづくり・匠の技の祭典
毎年7月ごろに有楽町国際フォーラムで開催される「ものづくり・匠の技の祭典」。全国の職人さんが一堂に会して技を見せ合う大イベントだ。
枕のワタ詰め職人から、屋根の瓦葺き、創作和食、彫刻、舞台照明までまさにカオス・オブ・カオスの展示会だった(最高かよ。
一番の特徴は、実演と体験だ。職人さんによる生のパフォーマンスと、来場者が参加できるコーナーがセットになっている。
パフォーマンスは随時各展示で実施されている。
会場中央ではなぜかリアルタイムで家が1件建築中だし、隣では墓石を研磨しているし、その隣では小学生たちが木工体験をしているし、メインステージでは有名ホテルの氷彫刻料理人がチェーンソーで白鳥を削り出しているし、統一感なんて二の次の本気の展示であり、大変満足だった。
体験も素晴らしく、筆者とS田はミニ屋根の上に乗って、瓦をドライバーで固定する屋根瓦設置体験をした。
もう、夢中である。電動ドライバー片手にツーショットで写るS田と筆者は、過去どんなおシャレスポットに行った時よりも満面の笑みであった。
トヨタ産業技術記念館
人生の工場見学の中で、ベスト・オブ・ベスト。名古屋に行った際には寄らないと損をする社会科見学施設である。
▶︎公式サイトはこちら
トヨタの2大産業である、自動織機と自動車。その製造過程のマシンが全て原寸大で展示されている。しかも目の前で動く。
たくさんの館がある複合施設で、丸1日いても時間が足りなかった。
自動車の方がフォーカスされがちだが、筆者が感動したのは自動織機のコーナーだ。
何がすごいって、過去の歴代機織り機の体験ツアーがあるのだ。
綿花から綿糸にするコーナー、原始の機織り、自動化の改善が次々を施された歴代マシン、機械化紡績機、現代のプログラム制御による自動模様織まで、多種多様な機械が全て目の前で動くのだ。
上の写真は「飛び杼(とびひ)」の実演だ。実際に布を織り出しながら、杼が目の前で飛び交うシーンを見て興奮しない人はいないだろう。歴史の資料集で見たやつだ!!となる。
数十台はある織機を全てメンテしてパフォーマンスしている。そのものづくり精神とプライドが随所に感じられるかっこいい施設だった。
白い恋人パーク
石屋製菓によるチャーリーとチョコレート工場を彷彿とされる豪華迷パーク「白い恋人パーク」も記憶に残っている。札幌駅から約30分かかる。
工場見学はもちろん、チョコの学習施設、屋内外の遊技場や庭園、カフェ・レストラン、お菓子作り体験、創業者のアンティークコレクションなど「白い恋人とこれは関係がある・・のか・・・?」という疑問を挟むスキを見せない、謎の美学に満ちた社会科見学施設だ。
2016年にはマレーシアからの観光客向けにムスリムのための礼拝堂を設けるなど、先進的な取組も目立つ。白い恋人といえば賞味期限の繰り延べなどの問題も記憶にあるが、非上場の創業家がパワーを持つ企業の機動力は、世のため人のために使えばこんな魅力にもなるだなと思った。
良い歳した大人だが、小学生の夏休みのように人生を過ごしていきたいという思いを新たにするのだった。