ギャラリーのワークショップに参加した話

どもども花粉によって、生命力が10分の1ほどになっているケイです。

知り合いに誘われて、吉祥寺のギャラリーのワークショップに参加してきたので、感想を残しておきたい。

index

  1. 絵巻物がテーマの展示
  2. 初心者のためのワークショップ
  3. 興味深い他の人の考え
  4. 感じたことを色画用紙に表現!
  5. 次回の予定

Gallery惺SATORU

ギャラリーや画廊は、オーナーが芸術家の作品を展示して販売している空間だ。銀座や青山、六本木などのオシャレタウンに多くあり、近年では清澄白河にも増えているらしい。
筆者は友人の紹介で去年ギャラリーデビューを果たした


今回は、吉祥寺にある企画画廊「ギャラリーサトル」でのワークショップに参加してきた。

Gallery惺SATORUの公式ウェブサイトはこちら

ちなみに筆者は人生で2回目のギャラリーへ足を踏み入れることになったのだった。

現代の絵巻物

ちょうど当日は絵巻物を集めた企画の真っ最中。古典以外で目にすることの無い横長の巻物に、エッチングや筆、パステルなどで様々なものが描かれていた。絵巻物はしまっておけて、取り出すときに取り出すシーンのみ眺められる。物語を含有するのだとか。

全部で35作品ほどなので、素人の筆者は1周10分ほどで見終わってしまう。

ふーん、と分かるような分からないようなアートの世界。ドキドキのワークショップの幕が開ける。

気軽にアートを学べるワークショップ

今回参加したのは、初心者のための作品を感じるワークショップ「ストーリーを見つけようー自分で楽しく絵巻の絵解きー」。
約2時間で、以下のような流れだった。

ワークショップの流れ

  1. 直感で1作品を選ぶ
  2. それぞれの作品について解釈をディスカッション
  3. 休憩(コーヒーとおやつ)
  4. 5感をベースに再度ディスカッション
  5. 選んだ作品を物語として色画用紙に表現する

他の人の連想を聴く時間

興味深かったのは、解釈のディスカッションパートだ。当日の参加者は筆者、筆者の友人(ガチの理系)、男性(偽名だったが、途中で実は展示作品の作者さんだということがわかる)、男性の会社の方の4名だった。

作品の時間帯、場所、登場人物、色や線など描かれているものから気づくことを自由に言っていく。筆者がサンルームにあるサボテンだと思っている絵が、縁側のかぼちゃだという方も、家の中のパーティーのテーブルの鉢植えだという方もいた。また、グロテスクな植物だと思った絵を、地下茎で人生を表すと感じる方もいれば、子孫繁栄を描いているという方もいた。

絵から音楽は聞こえるか?

特に面白かったのは、5感をどう呼び起こされるかを話し合ったシーン。ある人が明るい音楽が聞こえてくる、というのに関連して、ある絵では筆者もテクノポップが聞こえてくる気がしたのだ。

歌舞伎の太鼓の音をイメージした百鬼夜行の絵では、時間の概念がない場所全てが過剰でねじれている・・・など自分にない発想を聞けて、ふんふんと納得がいく場面も多かった。

バックグラウンドが生きる解釈

生物学が好きな人は生物学、ファンタジックなものが好きな人はファンタジー(筆者です)、生命や時間を限らない世界観が好きな人は膨大な世界観、理系の人は今見ているこの絵の中の事象そのもの・・・など、話しているうちに各人の思考パターンがすくい取れるようで、楽しかった。

表現のお時間です

このワークショップの特徴は、最終アウトプットを自分で作成することだ。今回は、色画用紙に絵巻物から読み取れる物語を描くことがお題だった。
うむむ・・・悩む・・・。途中で意見をもらった他の人の解釈なども借りながら、なんとか完成。マジックで百鬼夜行の絵の賑やかさをなんとか表現したのだった。

アウトプットはおみやげにもらってきた。作品に感じたことを、小さなアウトプットで表現するのは意外に快感だった。

アウトプットは各人によって全く異なっていたのも、興味をそそられた。同じ絵に対するタイトルが「白昼夢」と「観察結果」などで全然違い、各々の世界観がさらに色濃く出ていたのだ。

次回は5/4(土)19:30~21:30

次回も開講が決定している。詳細は公式ウェブサイトをご確認下さい。

紙がくしゃくしゃなのは・・・筆者がカバンの中を整理できない星人だからです\(^o^)/
舞台に比べてさらに解釈の幅が広そうなアートの世界。こんなワークショップを重ねれば、分かるようになるのも夢ではないかも知れぬな。

▽六本木と表参道のギャラリー巡りをした話はこちら