宝塚雪組「壬生義士伝・Music Revolution!」@ライブビューイング

どもども。宝塚雪組の千秋楽ライブビューイングを見て来たので、感想を残しておきたい。

職場の知人にとってもらったグレイテスト・ヒッツで彩風咲奈様と目が合って(主観)から早3年。たまのBSを録画する茶の間の民だったが、前回ファントムからライブビュデビューを果たした。

経緯はファントム感想をどうぞ

ショー目当てで行ったのだが、壬生義士伝の芝居が大変良かった。

壬生義士伝

浅田次郎原作の小説の舞台化だ。2002年に渡辺謙主演でドラマ化、中井貴一主演で2003年に映画化もされている。・・・というのを見終わった後に知った。

どうせ新撰組もので、イケメン隊士たちがきゃっきゃするんでしょ〜くらいに思っていたのだが、これがどうしてめっちゃ泣いた

脱藩した主人公の郷愁

家族を養うため、飢饉に喘ぐ南部盛岡藩を脱藩し、新撰組で人斬りとして金稼ぎをする貫一郎が主人公だ。

もう、設定が良すぎて。

筆者は東北にゆかりは無いが、旅行や出張で盛岡、山形、青森に足を運んだことがある。広大な土地、豊かな雪解けの水、厳しい冬・・・山を抱く奥州の美しい自然は胸に残った。

主人公吉村は妻子を残し、故郷を離れ、最後まで戻ることが叶わず大阪で最期を迎える。帰りたい、一目会いたい、けれど帰る訳にはいかない。桜や蛍、雪など南部の風景へのよすがを常に探しなら、主人公は愛する人のために人を斬るのだ。
この郷愁があたりを包む中で物語は進行していく。
切ねぇぇえええええ!!!

よく考えると浅田次郎好きなんだよねぇぇぇええええ!!!そりゃ泣いちゃうよねぇぇぇぇええええ!!!!!


壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

とりあえず原作小説を買った。萌え倒したので、さらに浸ろうと思う。

トップにぴったりすぎる主役

真面目で一本気、そして歌うまで知られるトップ望海風斗氏。今回の主役吉村は、守銭奴と呼ばれながら、妻子への義理を貫く忠義の男。
まさにだいもんのための役といっても過言では無かった。しかも、普段は姿勢が低くてさえない男けど、実は剛の剣豪ってオタクが好きな主人公ど真ん中やー!!!

相変わらず金持ちのボンボンが似合う筆者の推しメン彩風咲奈、新撰組隊士たちに扮する雪組3イケメンなど、とにかく男子メンバーが引き立つストーリーだった。

加えて和物を得意とする雪組なので、着物の所作や隊士たちの殺陣もしっかりしている。

さすが宝塚の企画だなぁといった感じ。毎回よくもまぁメンバーにピッタンコカンカンな作品を持ってくるものだ。

トップ娘役が3人の母

骨太ストーリーなので、とにかく主役2名の背景が重たい。アイドル集団とは思えぬ。

真彩希帆は子供を身ごもって口減らしに身を投げたり、子供をなだめたり。娘に「こらえてね。」と寂しく言うシーンは胸に迫るものがあった。号泣する娘みつに扮していた彩みちるは演技に定評があるとのことだったが納得。

宝塚は歌舞伎

確固たる番手に応じた配役、劇とショーをセットで構成する演目、決めポーズなどの型を重視する芝居・・・など筆者の中では宝塚=歌舞伎説が強い。

今回もストーリー自体はダイジェストだったが、それぞれに「イエース!見たいそのシーン!!イエース!聞きたいそのセリフ!!」が詰め込まれていて、とにかく胸熱だった。

少ないながらも歌も相変わらず耳障りが良く、主演2人もドラマをぶち壊すような歌い方はしないため、しっとりと涙を流したのだった。ラスト死後の「石を割って咲く花(リプライズ)」はちょっとレ・・・ミゼ・・・・?と思わなくもなかったが、「南部の桜は石を割って咲く」というセリフにはグッときた。

雨が降り止むまでは帰れない、的なね。レモン的なね。暗喩のセリフに弱いよね。

娘役の衣装が新鮮「Music Revolution!」

前半のドラマに夢中になったため、やや印象に薄いショーとなった。メインカラーが黒、娘役もズボンか黒レギンスと言うパンツスタイルの珍しいショーだった。

カーテンコールは「雑に手を重ねる」と「どっせいの音頭を取らせていただきます(真顔)」のインパクトが強かった。終わった途端みんなポワポワのええとこのお嬢さんに戻るんだよな。

前回はこちら▶︎ファントム感想