ディズニープラスで見た4作品と簡単感想

sugar

どもどもケイです。ディズニープラスを満喫しているので、感想を残しておきたい。

アナと雪の女王2

続編の難しさよ・・・と遠い目で見ていた。
原住民との関係なのか、歴史の修正なのか、普通には生きられないエルサなのか、女性の自立なのか、深まる姉妹愛なのか、テーマが散らばってしまいどれも描ききれなかった印象。

ストーリーラインからアナをカットすれば大分スッキリすると思うのだが、アナとエルサの姉妹愛がないアナ雪なんて・・・ということなのだろう。

「どんなに損失があるとしても過去の過ちを直視しないと、未来の発展はありえない」という1番のメッセージの繰り出し方が流石だなぁと思うし、出てくる断片のテーマももっと深掘りしてドラマシリーズで見たい感じだった。

伏線も見事に回収していくし、曲もテンポもストーリーもとっても楽しいのだが、唯一真顔になってしまったシーンはアナがオラフを失って打ちひしがれながら歌うシーン。

枝毛ほども感情移入ができず、ディズニーでもこんなスンッってなってしまうシーンを見ることができるんだ・・・という謎の感動があった。

サンは森で、私はたたら場で。共に生きよう。を彷彿とさせるけど、サンは森で育って人間社会で生きられない前提があるからね。
エルサが原住民の血を引き自然の脅威を抑え込む力があるというだけで、現地の庇護者感を出しているのは納得がいかなかった。

前回霧の中にいたから原住民は歌だけだったのよ〜としながら、今回もまた脇役&アイテムで終わっている不完全燃焼感というか。
冒険のメインメンバーに1人エルサ以上の魔法の使い手が加わるぐらいでバランスが取れるのでは・・・?と思った。

アルテミスと妖精の身代金

オーエン・コルファーの人気小説「アルテミス・ファウル」シリーズの映画化!
妖精が実は最先端科学技術を要する特殊組織だったら・・・? 天才少年 VS 妖精組織のバトル!

コロナのあおりをうけて、劇場公開ではなく8/14からディズニープラスでの配信を開始した作品だ。

ケネス・ブラナー監督、ジュディ・デンチが妖精組織のトップ、ジョシュ・ギャットがドワーフのマルチ・ディガムズ役、など豪華俳優陣。

冒頭からジョシュ・ギャットの一人語りだし、コクのある悪党役というか、ジョシュ・ギャットを味わう映画だった・・・。

原作の見どころはファウルと妖精が繰り出す様々なアイテム(ドラえもんみたいな発明品が次々登場)。
映像化にあたり1個1個の解説はないのだが、時間停止装置の演算の様子など、その分グラフィックへ全振りしており、実写化の醍醐味を味わえた。

原作では登場しない父も登場して、ファウルの心の奥底にあるナイーブさを早くも露出させるなど、ストーリーとしても起承転結が整っていてケネス・ブラナー監督作品の手堅さ〜!!最高〜!!となった。

原作ファンも納得の仕上がりなので、ぜひ多くの人の目に触れて欲しいものである。

ファンタジー小説の映画化

映画化の話を知ったのが10年前なので、大分年月が経ってからの公開である。ウィキペディアを見ていると紆余曲折が解説されていた。
(この10年前ってちょうどハリーポッターや指輪物語が大ヒットしていて、次々ファンタジー小説の映画化が決まりつつも、その後時代はアベンジャーズ!アメコミヒーローもの!ってなって映画化が止まってしまっていった時期)
(最愛ファンタジーの1つ「ライラの冒険」シリーズがイマイチな映画化となった上に続編打ち切りになったのもこの時期・・・)

アルテミス・ファウルシリーズと同様に、映画化に絶対向いている推しファンタジー「バーティミアス」も映画化が頓挫して10年以上経つのだよな・・・

と思っていたら、作者ジョナサン・ストラウドの別シリーズ「Lockwood & Co」ネッフリでドラマ化するっぽい。楽しみだ。

メリー・ポピンズ リターンズ

衣装が!可愛い!!お屋敷が!!!キュートすぎ!!!!

元曲は全て歌える、元映画は遠い昔に見た・・・状態で視聴。

お砂糖ひとさじで、スパキャリ、ステップインタイム、2ペンスを鳩に、など各曲に呼応する曲が配されて、かつバンクス姉弟の20年後・・・という前作へのオマージュに満ち満ちていた。

最後、前作で凧を飛ばしたラストから、今回もバンクス姉弟が凧を飛ばすことを思い出し、最後みんなで風船で空へ浮くラストはすごくじーんと来るものがあった。

盤石のキャスト陣だし、完成度高い続編だと思う。

シュガー・ラッシュ

前評判は聞いていたが、最初から最後まで夢中になって見た。
好きな映画ランキングかなり上位に食い込むような、終始どっかウルウルしながら見た作品だった。

ゲームでの悪役ラルフが、自分の出自故に憎まれてやさぐれて本当に乱暴者になってしまうシーンや、そこから腕力のある彼だからこそできる活躍が描かれていたり。

周りから外れた人が目標は達成できないながらも、自分を好きになる話・・・これ大好きな話だ!となったのだった。

伏線やキャラ、ゲーム内のお菓子の表現も全て魅力満点で、こう、ズートピアやインサイドアウトの時にも思った、ディズニーの完成度の高さよ・・・。

あとトイストーリーでヒットした子供時代のノスタルジーを刺激する話を今度はゲームでしようとするした高さよ・・・。64マリカーのレインボーロードでスキージャンプを繰り返した世代には刺さるものがあった。

1番いいなぁと思ったのは、もう1人の主人公、ヴェネロペのキャラクター。

エラーを起こしてしまう自分自身を乗り越える不屈の精神もだが、何よりラルフに見せる心の寛容さ、優しさがグッと来るのだ。
凛々しい眉毛と、ちょっと生意気な表情がとってもキュートで、近年のディズニー映画の主役たちの中でも1番好きかもしれん。。。

続編のシュガー・ラッシュオンラインもダウンロードしたので、夏休み中に視聴したい。