東京都現代美術館「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」

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どもどもケイです。アートに触れてきたので、感想を残しておきたい。

現代アートに詳しい友人にすすめられて、清澄白河にある東京都現代美術館へ行ってきた。

▼オラファー・エリアソン展「ときに川は橋となる」(2020年9月27日まで)

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アートの中でも体験型の展示である、インスタレーションのカテゴリー作品だった。

インスタレーション (英語: Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。
空間全体が作品であるため、鑑賞者は一点一点の作品を「鑑賞」するというより、作品に全身を囲まれて空間全体を「体験」することになる。鑑賞者がその空間を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)する方法をどのように変化させるかを要点とする芸術手法である。
ビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)こともある。wikiより

思想の中心は環境への意識を主軸に、作品や作品づくりのためのアプローチまで様々展示されていた。
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アートって、アーティスト本人がたどり着いた世界へのアプローチの結論だということを漫画ブルー・ピリオドで学んだばっかりだったので、興味深く鑑賞。

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水を用いた装置や、暗幕で囲まれた部屋、光の反射を利用した作品など、かなり大掛かりな装置も多い展示だった。

入場料じゃ絶対賄いきれない作品規模に、税金を文化芸術に使ってもらえて展示を見に行けるのホントありがたや〜という気持ちになった。

鏡を使ったインスタレーションが印象的だった

会場にはエリアソンのインスタレーションの写真が他にも多く掲載されており、エコと並んで、鏡を用いた空間の切り取りや境界の意識がテーマであることが読み取れた。

1番心に残ったのは、ハンブルグでの彼の作品。タイトルは「あなたの新しい自転車」。自転車の車輪が鏡になっているものを、予告なしに街中に放置した作品だ。
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自転車の車輪に鏡を貼ると、自分自身の後ろの風景が写りこむ。
「新しい自転車」としてこれから出発して新しい場所に向かう道具に、通り過ぎてきた風景(過去)が2重写しになることになんだか興奮した。

移動の道具って未来へ向かうものだという解釈も面白かったし、鏡=過去や今いる世界を写す道具という考えもとてもいいなと思った。

テーマに対しての表現が明確なので、現代アートだったけど解釈しやすくてとても面白かった。

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