どもどもケイです。ちょっと実感でてきたので、記念に記事を残しておきたい。10月12日に新刊発売だぜ!!
紀伊國屋書店新宿本店1階B zoneにて、9/27(金)から1ヶ月限定の特別展示〈「十二国記」の世界〉を開催します。
会場限定の展示、一緒に撮影できる立体パネル、先行販売されるグッズ、購入特典プレゼントなど、見逃せない企画が目白押しです。ぜひご来場ください。https://t.co/kNoedM6GKJ pic.twitter.com/E974E1kEjT— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) September 12, 2019
原画展も行くつもりだ!
十二国記
短編集「丕緒の鳥」が2013年、シリーズ本編だと2001年から実に18年ぶりの新刊だよ〜。
十二国記は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。
ちなみに刊行から時間が経っているため、Wikipediaにほぼ全部のネタバレあらすじが掲載されている。
18年ぶりの新刊
10月12日に出るのは魔性の子、風の海 迷宮の岸、黄昏の岸 暁の天などシリーズの主たるエピソードの一つ戴国の話の完結編だ。青春を捧げ、人生の一部である作品なので、今とても興奮している。
どれくらい好きだったかというと、高校演劇の演出を務めていた当時に「風の万里 黎明の空」を片手に持ってそのセリフを引用して、こんな感じの心持ちで表現をしてほしいと、出演者全員に向かって誇って言ったエピソードがあるくらいだ。
どう思います?演出が心酔しているファンタジー小説片手に、演技プランを発表したら。その小説には何箇所も付箋が貼ってあったら(遠い目。
または友人から「ケイって言えば十二国記だったよね〜」と言われるレベルだ。録画したアニメを周囲にゴリ押しし、アニメの下敷きを使い、ドラマCDを貸し借りして、池袋のイラスト原画展に足を運んだ青春(黒くて輝かしい歴史。
……。
思い出すほど、なんかアレな感じになってきたので、とりあえず新刊予約販売のリンクを貼っておく。予約購入はしたが、記念に当日書店でも購入しようと思っている。
二巻は泰王の驍宗様が表紙。んも〜〜〜〜〜感慨深いよね。一巻の泰麒は分かる。でも驍宗様は反乱起こされて生死不明だったじゃん。消息を絶ったまま早18年。2次創作界隈では泰麒強火担としてキャラが定着しちゃった驍宗様が久々に登場するなんて(うっとり。
2次創作を布教して自給自足していた民たちからすると、ほ、本物だ〜〜と涙が出てくるよね。
昔のキラキラした十二国記も好きだけど、直近の渋い十二国記も好きなんだよねぇ。
新潮にレーベルを移したのに新刊でなかった問題
ここで新刊が出なくて苦しんだ我々(と新潮社の編集さん)の歴史を振り返ってみたい。
※ファン界隈では、王様になぞらえて作者を小野主上、ファンたちを主上の民と呼んでいるのでここでもそのまま使う。
そもそも1991年から2001年まで講談社で刊行されていた十二国記だが、2012年から新潮社にレーベルを移し新装版として刊行されることになった。
新刊を出すという触れ込みで。(新刊ー新刊ー新刊ー(エコー。
シリーズの「原点」となる『魔性の子』から、それに続く一連の物語、さらに待望の新作までの全作品が新潮文庫で順次刊行されます。新作の予定は、もうしばらくお待ちくださいね。
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) April 1, 2012
これを見た主上の民たちの反応。…ほんとに?嬉しい反面、すでに新刊が出ず10年あまりが経過していたので、いぶかしむ気持ちの方が強かった。
作者(も我々も)年を重ねている。若い時に書いていた話の続きを、書けるものなのだろうか。
でもまぁ、新刊発売予告まで数年あるしね。新装版の表紙で刊行されていく既刊を買い集めるのは楽しかった。
十二国記シリーズ12年ぶりのオリジナル短編集『丕緒の鳥』が本日より書店店頭に並んでいます!今日はあいにくの雨ですが「買ったよ!」「ゲットしたよ!」の声が続々届いています。ありがとうございます。己の役割をひたむきに全うしようとする男たちの物語、早く皆さんと感動を分かち合いたいです。
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) June 26, 2013
雑誌yomyomで掲載された短編などの短編集が刊行。歓喜感涙。さらに、新作長編が出ちゃうの?本当にそんなことがあっていいの?!?!
そして新刊刊行予定2014年のお知らせがこちら。新刊出ません。
そして新作へ──。待望の書下ろし長編は、すこし長めになります。鋭意執筆中ですが、発売日は決まり次第発表いたしますので、楽しみにお待ちください!
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) March 28, 2014
ですよね〜〜〜〜知ってた〜〜〜〜!!
主上が遅筆でこだわり派なのは、割と民たちの共通認識である。
まぁ多分、期日ぶっちぎろうな、、、というほのかな予感がしていたため、むしろ担当編集さんたちを気の毒に感じたものである。
寒さが続くなか、小野不由美先生から元気が出る情報が届きました!
お待ちいただいている「十二国記」新作の原稿は1000枚を超えています。そして、執筆はまだ続いております。どんな物語になるのか、期待に心躍る長編大作。刊行時期の発表は、もう少しお待ちくださいね!— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 25, 2014
そして年末の謎の1,000枚超えたツイート。この年から出る出る出ないがスタートしたのである。
2015年末のお知らせがこちら。えるしってるか2016ねんもしんかんはでない。
今年も残すところ僅かとなりました。「十二国記」につきましては新しいお知らせができず申し訳ございません。途中経過をご報告します。
新作はとても長い物語になる予定です。2016年中の完成を目指し、着々とご執筆が進んでおります。刊行予定は決まり次第発表しますので、ご期待ください!— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 28, 2015
もはや関係ない映画を宣伝し始める公式。ちなみに残穢は怖すぎて途中までしか読めなかった。
『残穢―住んではいけない部屋―』1/30公開! TVやWEBでも予告が増え、盛り上がってきました。戦慄の恐怖を劇場で体感してください! 公開初日と2日目には監督と竹内結子さん、橋本愛さんの舞台挨拶があります。劇場はこちら→https://t.co/ICxpKUhW4E
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) January 22, 2016
2016年末のお知らせがこちら。ホワイトハート版、講談社文庫版、新潮文庫版の3種類を集めても、新刊が読めないのでは…?という疑惑がじわじわと現実のものになってきた年。
2016年も残すところ4日となりました。今年は新たなお知らせができないまま、ご心配をお掛けいたしました。新作は着々とご執筆中ですが小野先生のご体調不良が少し長引いております。もうしばらくお時間をいただけますよう、お願いいたします。今後の状況は公式サイトでご案内させていただきます。
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 28, 2016
2017年、毎年恒例行事も楽しくなってくる。いい夢見させてもらったよ…と新潮社には謎の感謝の念が出てくる。
「十二国記」、2017年最後のご挨拶になります。
今年も新作をお届けすることが叶わず申し訳ありません。
小野先生はご体調が万全でないなか書き進められ、
超大作となることは確実の枚数となり、2018年の出版を目指しておられます。
朗報がお届けできるようスタッフ一同邁進いたします。— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 28, 2017
2018年、そろそろ編集さんの一言コメントが…?今年はどんな文言で残念さを伝えてくれるかな…?と思いきや!!
「十二国記の日」に、嬉しいお知らせがあります。新作の第一稿が届きました!
長年にわたりお待ちいただいた作品は、400字で約2500枚の大巨編になりました。物語の舞台は戴国です──。小野先生の作家生活30周年にあたる今年、このような大作を執筆いただいたことに心より感謝します。— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 12, 2018
リツイート6万!そんなに!シリーズリアタイ当時はツイッターがなかったので、喜びを分かち合える現代の良さよ。こんなに十二国記は愛されていたのだね。
夫婦小説家なので、夫の綾辻行人氏のツイッターも大盛況に(メディア嫌いの小野主上はもちろんツイッターなんぞやっていない。
何年も何年もお待たせしたシリーズの新長編の初稿ができたというだけで、こんなにたくさんの方々から「ありがとう」と云われる小野不由美は幸せな作家ですね。伝えておきますよ。>みなさま
— 綾辻行人 (@ayatsujiyukito) December 12, 2018
以降も(あまりに発信の少ない主上の代わりに)刊行のお知らせやグッズのお知らせなどをしてくださる綾辻先生。ありがたや。
2018年、最後のご挨拶になります。今年は、「十二国記」新作につきまして、刊行にむけたお知らせが叶いましたこと、何よりも安堵しております。発表と同時に、SNS上では歓喜の声が寄せられ、大反響となりました。 皆様の温かいメッセージに改めて感謝いたします。
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 28, 2018
よかったねぇ。こっから長いんだろうなぁ〜〜んーあと5年くらい?(訓練された民たち。
お待たせしました! 待望の「十二国記」新作長編の発売日が決まりましたので、お知らせいたします。今作の大長編は全四巻で、10月、11月二ヶ月連続刊行となります。一、二巻が10月12日(土)、三、四巻が11月9日(土)発売です!(通常の新潮文庫新刊発売日とは異なるので、ご注意ください) pic.twitter.com/kj1JUZQDRj
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) April 19, 2019
と思いきや、翌年に新作を手にすることになったのだった!夢かもしれない!生きていてよかった!!
・・・それにしても年代別にコメントを並べてみると、体調不良だった主上の様子が伝わってくる。お身体が本調子でない中、新刊を届けてくださったことに感謝して、新刊を待ちたい。