十二国記の新刊が発売!今までの出る出る出ないを振り返ってみた。

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どもどもケイです。ちょっと実感でてきたので、記念に記事を残しておきたい。10月12日に新刊発売だぜ!!

原画展も行くつもりだ!

十二国記

短編集「丕緒の鳥」が2013年、シリーズ本編だと2001年から実に18年ぶりの新刊だよ〜。

十二国記は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。

ちなみに刊行から時間が経っているため、Wikipediaにほぼ全部のネタバレあらすじが掲載されている。

18年ぶりの新刊

10月12日に出るのは魔性の子、風の海 迷宮の岸、黄昏の岸 暁の天などシリーズの主たるエピソードの一つ戴国の話の完結編だ。青春を捧げ、人生の一部である作品なので、今とても興奮している。

どれくらい好きだったかというと、高校演劇の演出を務めていた当時に「風の万里 黎明の空」を片手に持ってそのセリフを引用して、こんな感じの心持ちで表現をしてほしいと、出演者全員に向かって誇って言ったエピソードがあるくらいだ。

どう思います?演出が心酔しているファンタジー小説片手に、演技プランを発表したら。その小説には何箇所も付箋が貼ってあったら(遠い目。

または友人から「ケイって言えば十二国記だったよね〜」と言われるレベルだ。録画したアニメを周囲にゴリ押しし、アニメの下敷きを使い、ドラマCDを貸し借りして、池袋のイラスト原画展に足を運んだ青春(黒くて輝かしい歴史。

……。

思い出すほど、なんかアレな感じになってきたので、とりあえず新刊予約販売のリンクを貼っておく。予約購入はしたが、記念に当日書店でも購入しようと思っている。


白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)


白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

二巻は泰王の驍宗様が表紙。んも〜〜〜〜〜感慨深いよね。一巻の泰麒は分かる。でも驍宗様は反乱起こされて生死不明だったじゃん。消息を絶ったまま早18年。2次創作界隈では泰麒強火担としてキャラが定着しちゃった驍宗様が久々に登場するなんて(うっとり。
2次創作を布教して自給自足していた民たちからすると、ほ、本物だ〜〜と涙が出てくるよね。

昔のキラキラした十二国記も好きだけど、直近の渋い十二国記も好きなんだよねぇ。

新潮にレーベルを移したのに新刊でなかった問題

ここで新刊が出なくて苦しんだ我々(と新潮社の編集さん)の歴史を振り返ってみたい。
※ファン界隈では、王様になぞらえて作者を小野主上、ファンたちを主上の民と呼んでいるのでここでもそのまま使う。

そもそも1991年から2001年まで講談社で刊行されていた十二国記だが、2012年から新潮社にレーベルを移し新装版として刊行されることになった。

新刊を出すという触れ込みで。(新刊ー新刊ー新刊ー(エコー。

これを見た主上の民たちの反応。…ほんとに?嬉しい反面、すでに新刊が出ず10年あまりが経過していたので、いぶかしむ気持ちの方が強かった。

作者(も我々も)年を重ねている。若い時に書いていた話の続きを、書けるものなのだろうか。

でもまぁ、新刊発売予告まで数年あるしね。新装版の表紙で刊行されていく既刊を買い集めるのは楽しかった。

雑誌yomyomで掲載された短編などの短編集が刊行。歓喜感涙。さらに、新作長編が出ちゃうの?本当にそんなことがあっていいの?!?!

そして新刊刊行予定2014年のお知らせがこちら。新刊出ません。


ですよね〜〜〜〜知ってた〜〜〜〜!!

主上が遅筆でこだわり派なのは、割と民たちの共通認識である。
まぁ多分、期日ぶっちぎろうな、、、というほのかな予感がしていたため、むしろ担当編集さんたちを気の毒に感じたものである。

そして年末の謎の1,000枚超えたツイート。この年から出る出る出ないがスタートしたのである。

2015年末のお知らせがこちら。えるしってるか2016ねんもしんかんはでない。

もはや関係ない映画を宣伝し始める公式。ちなみに残穢は怖すぎて途中までしか読めなかった。

2016年末のお知らせがこちら。ホワイトハート版、講談社文庫版、新潮文庫版の3種類を集めても、新刊が読めないのでは…?という疑惑がじわじわと現実のものになってきた年。


2017年、毎年恒例行事も楽しくなってくる。いい夢見させてもらったよ…と新潮社には謎の感謝の念が出てくる。

2018年、そろそろ編集さんの一言コメントが…?今年はどんな文言で残念さを伝えてくれるかな…?と思いきや!!


リツイート6万!そんなに!シリーズリアタイ当時はツイッターがなかったので、喜びを分かち合える現代の良さよ。こんなに十二国記は愛されていたのだね。

夫婦小説家なので、夫の綾辻行人氏のツイッターも大盛況に(メディア嫌いの小野主上はもちろんツイッターなんぞやっていない。


以降も(あまりに発信の少ない主上の代わりに)刊行のお知らせやグッズのお知らせなどをしてくださる綾辻先生。ありがたや。

よかったねぇ。こっから長いんだろうなぁ〜〜んーあと5年くらい?(訓練された民たち。

と思いきや、翌年に新作を手にすることになったのだった!夢かもしれない!生きていてよかった!!

・・・それにしても年代別にコメントを並べてみると、体調不良だった主上の様子が伝わってくる。お身体が本調子でない中、新刊を届けてくださったことに感謝して、新刊を待ちたい。