どもども。つっかけサンダルとガウチョでどこまでも出かけてしまうケイです。
ナルトを完結まで見届けたジャンプマンガ読者であり、歌舞伎を見始めた初心者として見なければならぬよNARUTO歌舞伎。NARUTO最終回は、流石に久しぶりにジャンプ本誌を買うくらいにはリアタイ世代なので・・・今回も並並ならぬ期待で見て来た。感想を残しておきたい。
NARUTO
ジャンプに1994年から2014年まで掲載された忍者マンガだ。全72巻であり、wikiによると国内の倍量を海外で売り上げる、世界的に人気がある作品だ。
特に様々な忍術を駆使するキャラクターと、映画的な迫力のあるカメラワークのコマ割り、説明的でもったり感が拭えないセリフ展開が見所だと思う。
アジアン・カンフー・ジェネレーションのOPによるアニメも懐かしい視聴者も多いのではなかろうか。
今回は、登場人物をしぼりにしぼって、伝説の三忍編、イタチVSサスケ編、VSうちはマダラ編、ナルトVSサスケ編をスーパードゥーパージャンピングダイジェストで駆け抜けていた。
桃地再不斬との戦いはセリフで一蹴され、はたけカカシ班の友情は5分程度に圧縮され、一応本作のヒロインポジ日向ヒナタも出てこず、修行は舞の短縮放映でお送りされていました(^0^)
原作長いからね。圧縮する方も大変ね(^0^)
中村梅丸サクラちゃんが尊い
これに尽きる。今年の1月に若手歌舞伎を見てからというもの、なんだかんだ何回も目にしている中村梅丸。美少女でお姫様好きの筆者の好み直球ど真ん中であり、彼の赤姫姿は最の高なのである。
そして今回のピンクのポニーテール姿最高じゃ無いですかね?!最高を更新した!
https://twitter.com/gekipia/status/1026780372929982464
歌舞伎座の公演だとあんまりセリフも見せ場も控えめなので、セリフあり、殺陣あり、しゃーんなろーありの本公演は大満足さんでした。
オペラグラスは終始ロックオンであった(別に肉眼でも見えるのに、そこから拡大して見たいファン心。
▽初めての中村梅丸レポート
細かいことは気にしない!
歌舞いているな〜!と思ったのは、前半最後の三忍がナメクジ、蛇、ガマに乗って現れたシーン。この3人が出てくる時点で、前半ハイライトは3すくみのシーンだろうなとは思っていたけど、まさかの大模型登場!プロジェクションマッピングではなく、実物に乗って現れる3人。いや三忍。
https://twitter.com/gekipia/status/1025367760371511296
上記の写真にうっすら映る口寄せの動物たち・・・。来たー!!と巨大ロボが登場したような高揚感があった。
巳之助・隼人が新橋演舞場で大立ち回り!歌舞伎『NARUTO-ナルト-』開幕だってばよ! #坂東巳之助 #中村隼人 #市川笑也 #市川笑三郎 #中村梅丸 #市川猿之助 #片岡愛之助 https://t.co/FldCvMXD6W pic.twitter.com/rraFuoQyx6
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) August 5, 2018
そしてラストの水のバシャバシャ感でしょうか。思わず額当てがずれちゃうぐらい、水の中に飛び込んでずぶ濡れの主役たち。前方のお客様のビニール防御力を0にするぐらい水を跳ね飛ばしながらアクロバットを披露する影分身ナルトたち。盛り上がるとドドバーっとさらに量を増すお水たち・・・爆笑(^0^)あっぱれなり(^0^)
全体的に奈落や装置移動も多いし、水のシーンは滑りそうなのに全力アクションだし、危ない中をよく見せてくれているなぁとはっとするような気持ちだった。役者さんもだけど、スタッフさんもすごく気を使うんだろうなぁ。
うちはマダラ…?
片岡愛之助回だったのだけど、流石の演技力とオーラ。最後の死に至るまで、このお方そういえば演技うまかったのだなと思って見ておりました。実力に裏打ちされた人気であることを実感。が、うちはマダラ必要だったかなぁ・・・?
原作の時も誰やねん感がすごかったけど、今回はさらにそう思った。話が全体的に駆け足になってしまっていたし、話を辻褄合わせるために途中でナルト父母やイタチの若干中だるみしてしまうシーンが入るしなぁ。
登場仕切れなかったキャラたち
そういう行き場の無い思いもきっと、自分の推しキャラが出てこなかったせいだとは思う。テマリ、カンクロウ、我愛羅の砂の三兄弟出して欲しかったなぁ。あとロック・リーパイセンやシカマルたちも出てこないしね。
暁の面々もフィーチャーされていたとはいえ、各人の戦闘シーンはなかったのでなんか特徴ある武器を持っている変な格好の人々程度の扱いだった。見た目の再現率の割に扱い方…雑…。
全員が引き立つようにすると、24時間では足りないしなぁ。2.5次元版のNARUTOミュージカル時はどうしたのだろうか?と俺の考える至高のNARUTOに思いを馳せたのだった。
どうしても原作のナルトが大人になる前のエピソードに思い入れがあるので、なかなかプレーンな状態では見られませんな。
とはいえ演者も多く(元取れているの・・・?)、装置的な見所もあり、さすがに見得や着物の所作などスカッとかっこ良く決まっていて、チケ代のコスパは非常に良い公演だった(B席5000円の人)。謎の穢土転生シーンの圧倒的な再現率とか、綱手姫のお衣装&巨乳盛り度合いとか、カカシ先生がちゃんとイチャイチャパラダイス読んでたこととか、イタチのアクションシーンなど語り足りないけど、この辺で!
▽前回の歌舞伎はこちら!
▽ジャンプマンガへの愛の叫びはこちら!