2.5次元ミュージカル「陰陽師」@WOWOW

どもどもケイです。気持ちいい日が続いていますね!
昨年WOWOWを契約してから、2.5次元ミュージカルを何作品か見ている。今回、クリーンヒットした作品があったので、感想を残しておきたい。

※アイキャッチ画像は、公式ウェブサイトより引用しました。

▼前回のWOWOWの感想はこちら

【12月】2.5次元の驚きとロイヤルバレエに夢中

2018.01.13

ミュージカル「陰陽師」

ゲームや漫画を原作とし、キャラクターをそのまま再現し舞台化した作品である2.5次元のジャンルだ。中国のネットイースゲーム社のゲームだが、2.5次元の大御所ネルケ・プランニングがミュージカル化をしている。なお、ゲームについてもざっと見た所、超豪華声優陣を採用していた。

巨額投資を背景に製作された豪華作品・・・胸アツ。

とにかく衣装がゲームそのままだ。360度仕上がり具合が完璧。皆化粧をして、カラコンを入れて、すごく重そうな衣装を楽しそうに着ている。また、扇や、傘、巫女の杖などのアイテムのディテールもたまらんのだ。

また、キャストも2.5次元ミュージカルのスターたちが集結しているようだった。筆者は源博雅役三浦宏規にメロメロになった。階段を全て飛び降りる身体能力…ツボ。
元雪組娘トップの舞羽美海も出演している。やはり舞台上の支配力が強く、作品の屋台骨となっていた。

▼各キャラの舞台写真や概要は下記記事が詳しいです。
ミュージカル「陰陽師」~平安絵巻~プレビュー公演開幕!2.5次元、世界への新たな一歩

オープニングナンバーに涙が出そうに

うおー豪華衣装!和風ファンタジー全開!それが最初の印象だった。

次に「急急如律令」「臨兵闘者皆陣列在前(九字)」の歌詞が聞こえてきて、重ねてびっくりした。イケメンがこの歌詞を歌うなんて!そしてミュージカルとして、WOWOWで生放送になって、多くの人が楽しんでいるなんて。なにやらものすごく感動した筆者だった。生きていて良かったと思った。


上代ファンタジーや、陰陽師が好きで、急急如律令も九字も部屋の片隅でひっそり唱えた中学生時代を思い出して、ほっこりした。ハリーポッターで言うところの、エクスペクト・パトローナムやエスペリアームスに匹敵する頻出呪文だ。もちろんハリー・ポッターも、部屋の片隅で杖を手に唱えた。

ゲーム、特撮、アニメ、2.5次元の重鎮スタッフたち

2.5次元ミュージカルのヒットメーカーが集結しているのが良くわかる作品だった。
演出・脚本・作詞は毛利亘宏。少年社中の主催であり、仮面ライダーや5レンジャーの特撮シリーズ、2.5次元ミュージカル「薄桜鬼」「黒執事」などの演出・脚本・作詞を手掛ける大御所だ。
振付の本山新之助も、2.5次元の作品を多く手掛けている。

正統派ミュージカルショー

音楽は佐橋俊彦同じく特撮ヒーローものや2.5次元の他に、アニメやテレビドラマの楽曲を多く製作している。「救命病棟24時」や、「鹿男あをによし」など筆者も知っている曲も多かった。
また、「李香蘭」や「夢から醒めた夢」などの劇団四季制作ミュージカルの編曲も手掛けているようだった。

本作品の音楽もミュージカルの作法に則っているのが、筆者がどハマりする要因の一つだ。各人がテーマソングを持っており、登場や覚悟の場面ではその動機が鳴ったり、ワンフレーズを歌ったりする。
1幕最後の曲で盛り上がり、そのまま休憩へ突入。2幕最後の曲では各人のメドレーが披露される。また、特撮やゲームのようにギターがギャーン鳴る曲も多く、ノリノリになってしまう。

2曲が1曲になる最後のクライマックスの部分がとても胸アツだという事を主張したかった。そして、「急急如律令」の呪文と晴明の五芒星に合わせて、5拍子の曲なのに感動したという事を伝えたかった。

和ファンタジーオールスターズ

もう一つ筆者が好きだなぁと思ったのは、キャラと設定だった。ゲームシナリオに由来していると思うので、単純にミュージカル由来ではないかもしれないが、こんな話が見られるなんて!ミュージカルで!と思ったので書いておきたい。関連する作品も置いておく。

安倍晴明関連

・式神たち
急急如律令九字の呪文
・晴明の紋章である五芒星とその呪符
酒呑童子、茨木童子など晴明が調伏した鬼
源博雅と弓(笛の葉二は出てこず・・・)

妲己であり、九尾の狐であり、晴明の母と言われているゲームや小説の頻出キャラ、玉藻前も原作ゲームに登場しているようなので、続編でも出てくるのだと思う。
また、晴明たちの衣装は平安時代の普段着である狩衣なのもキュンとした。勾玉や数珠など、各種アクセサリーもふんだんに使われていて、衣装観察が楽しい。


陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)

野村萬斎の映画を見ている人も多いであろう夢枕獏の陰陽師。ホームズの晴明とワトソンの博雅のおっとり事件簿だ。


東亰異聞 (新潮文庫)

十二国記屍鬼の小野不由美の隠れた名作が、東亰異聞だ。明治初期のミステリーもの、かつ陰陽師が登場するファンタジーです。小野不由美自体が仏教科出身のガチ勢なので、小野作品を読むと呪術にやたら詳しくなるのだった。

妖怪関連

・大天狗(烏天狗)
・雪女
・妖狐
・八尾比丘尼(人魚の肉)
・閻魔大王
地獄や冥界など様々な要素が出ていて胸踊った。本作の閻魔大王は美女の見た目。うーん美味しい。白無常、黒無常は道教由来の中国で有名なキャラクターのようだった。
平安時代なので、長身で地獄まで行って戻ってきたと言われる小野篁なども続編では出てきて欲しいと勝手に思っている。


鬼灯の冷徹 壱 (モーニングコミックス)
仏教の地獄と妖怪たちが味わえる漫画。


烏に単は似合わない  八咫烏シリーズ 1 (文春文庫)

八咫烏が主人公の和風ファンタジー。日本ファンタジー界での最近話題の大型シリーズだったので、もはや陰陽師は関係ないがご紹介した。

神話関連

・三種の神器(草薙剣)
・ヤマタノオロチ
・四神相応(玄武、朱雀、青龍、白虎)
草薙剣(くさなぎのつるぎ)はスサノオの命が、ヤマタノオロチを倒した剣だ。ストーリーの途中で、熱田神宮と出てきた段階で、草薙剣!スサノオが黒幕!?と思わずにはいられなかった神話スキーも多かったに違いない。しかし、そっちでしたかのラストだった。

ちなみに、草薙剣が熱田神宮、八咫鏡(やたのかがみ)が伊勢神宮、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居に、と三種の神器は夢が広がるアイテムだ。続編では天照などの三貴子も登場するのか、それとも・・・とワクワクする。


古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
まさかの古事記。このビギナーズクラシックは装丁も綺麗で好きだ。同シリーズの日本書紀も楽しい。


空色勾玉
上代ファンタジーの傑作、勾玉三部作。三種の神器に詳しくなれる。平安末期と烏天狗を描いているのは、同著者の「風神秘抄」だ。


RDGレッドデータガール はじめてのお使い (角川文庫)
同著者の最近のヒットシリーズ。主人公が神社の巫女神、ヒーローが修験者のファンタジーだ。陰陽師、忍者などが入り乱れるのに学園もので、生徒会ものという作者の萌えを詰め込んだ作品となっている。

調べていたら、キャラデザインが大好きなゲーム「真・三国無双」も2.5次元ミュージカル化していることがわかった。和風ファンタジーと同じく筆者が青春を捧げた三国志・・・沼は深い。

▼前回のWOWOWの感想はこちら

【12月】2.5次元の驚きとロイヤルバレエに夢中

2018.01.13