【ロンドン12】シラノ・ド・ベルジュラック@プレイハウス・シアター

Cyrano

どもどもケイです。イギリス旅行記の観劇記録の中でシラノをアップロードしていなかったことに気がついたので、1年越しの現地感想です。

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感想総括

シラノの庇護者感に胸がキューンとなった。ロクサーヌに対する眼差しが優しい。いやこれは、マカヴォイさんに惚れるやろー!!
多様なキャスト。人種、性別など。冒頭の劇場の見学?ストーリーが新しくて、ずっと続いたらどうしようかと思ったけど、シラノの話に入ってほっとした ロクサーヌ強い。ロクサーヌが詩的表現くれくれ戦士になっていたのが面白かった。
詩の8割方ラップで表現されており、英語は拾えないものの、目新しくてずっと観ていたい感じ。

現地の客席の様子

みんな来るのも、休憩から戻るのも早い。 隣の親子が開演前にラップを左右にちぎる感じのおにぎりを食べていた。こっちでもパリッとのりおにぎりを食べるんだな。

事件1:隣の席の人の時計のビープ音

観劇を始めると、近場からビービーと音が。おそらく隣の席の女性のデジタル時計から発せられた音と思われた。
度重なるマナー違反に流石に前後の客も切れて注意を受ける女性。なぜかあなたのスマホでは?と私に話しかける女性。なぜだ。私も切れて、あなたの時計だと思うよと言ったら渋々外してくれた。
びっくりしたけど、反論できて良かったなと思った場面。

事件2:クライマックスでのハプニング

1番大事な、ラストのその声はシラノ…?のシーンで、後ろの立ち見の少女が倒れるというハプニン
グ。 英国紳士なお国柄か、みんな助けに走った方がいいのか?でも劇はぶっちゃけ1番いいところ!とハラハラした雰囲気が左後方の客席をつつんだ。

結局スタッフが運び出していて、最後劇場を出るときに友人と話ているのを見たので、単なる脳貧血だったみたい。よかったね。 ジェームズ・マカヴォイのステージドアで、彼女が真っ先に案内されて、事情を聞いたマ カヴォイが彼女をおしゃべりしていたのを見て、優しさでできた国かよ・・・と思った。
こういう時に優遇だ!とかお客様への平等が!とかになりづらい雰囲気は、日本(主語でかい)と違うなぁと感じた事件。むしろ積極的に行動・コメントできないと評価されないという文化なのだなぁと思った。

事件3:サインしかもらえなかった。

これは単純な私の英語力の問題なのであるが。
マカヴォイのステージドアがあったので、ウキウキしながら並んでいると、警備員の方が何やらアナウンス!全然聞き取れなかったが、待っているとマカヴォイ登場!
サインをもらって、写真もお願いしようとすると、一瞬戸惑い悲しそうに断って次に行くマカヴォイ・・・そう、待ち行列が長いので写真か、サインかどちらか一方だけをお願いできるルールだったのだ。
その警備員の指示が聞き取れなかったのでした。
恥ずかしさと申し訳なさに包まれつつ、写真欲しかったなと思いつつ、ステージドアをしてくれた誠実な彼の人柄を感じつつその場を去ったのであった。
ほろ苦いロンドン最終夜の思い出となった。

以下メモ

感想箇条書きで残しておきたい。

・アイスを食べた。シアターアイスは大きくて甘い。
・マイクはどんな意味があったのだろうか?詩の部分を自然に演じようとするとむしろマイクになってしまうという理解でいいの?
・台本を買えばよかった。
・最初のクラス?はどういうことなの?1つはマカヴォイが出るまでの盛り上がり? オムレット(どこかで聞いたやつ)を演じ始める役者さんがいるのだけど、それを叫びな がら止める感じでマカヴォイ登場。
・戦場のシーンなど、閃光や爆音、凝った装置は一切なし。激しいシーンであればあるほ ど、静かな、静かな語りとなった。
・爆撃のシーンも、暗転と冷静な語りだけで表現。
・言葉の力が魅力の源泉であるシラノ自身を表現するような舞台なのかなと思った。加えて、予算もかからないしね。 派手なマカヴォイはX-menで見ればいいしね。
・爆音と閃光苦手人としては、ちょっとほっとしたといいうか。
・シラノに代わるところで、マカヴォイの方が声が低いので、もう少しスローリーに話すか らと言って客席を沸かせたり。 最後はエアーラップで、みんなノリノリだったり。 ラップバトルは面白かったな。たらたら詩を読み合うだけじゃ面白くないもんね。 最後はシラノがエンドレスにセリフを言い続けて暗転。
・クリスティアンもシラノに惚れてキスするところで、そういう展開なの!?その絶望なの??
・最後のシーンはずうっと死んだはずのクリスティアンがまんなかに座っていて、ああこれはいいなーと思ったのだった。舞台ならではの表現。二人の関係はクリスティアンを通じたものだし、2人でいるときには2人だけの世界ではなくてクリスティアンを意識してしまうことが端的に表現されていた。
・隣で小さな子が見ていて、死んだんだよね?と確認していた。
・ロクサーヌが上官に食ってかかるのを、シラノが抱きかかえて止めてしまうシーンとかも、マカヴォイに惚れてまうだろうシリーズ。
・シラノが最後まで名乗れなかったのは、彼の弱さだと思うのだけど、彼の弱さというか、自分の顔から来る自信の無さというか。そのナイーブさとオレオレ感が出ていて凄かったな。

メモでお粗末様でした。

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