【ウィーン・プラハ2】ミュージカルでたどるウィーンの劇場

2つの国立歌劇場と、1つの私立歌劇場、そして2つのミュージカル劇場を持つウィーン。後半はミュージカル作品を中心に、劇場を見ていきたい。アイキャッチ画像はローナッハー劇場です。

▽前回の劇場調べについてはこちらからどうぞ。

【ウィーン・プラハ1】オペラでたどるウィーンの歌劇場

2018.08.19

ウィーンミュージカルも人気

ブロードウェイとウェストエンドに次いで、ミュージカルの産地であるウィーン(野菜みたい。曲や台本は引き継ぎつつ、プロダクションごとに演出が異なるオペラの伝統にならい、自由な脚色が可能な点がウィーン・ミュージカルの特徴だ。

ブロードウェイ作品に比べて、演出変更や改変におおらかなんですな。結果、日本で爆誕した宝塚版エリザベート。死の概念の擬人化であるトート(Tod、英語でDeath)を黄泉の帝王へ、人生の放浪をエリザベートと黄泉の帝王トート様のラブストーリーへという大胆路線変更で大成功を納めた。

ウィーンといえばエリザベート

劇団四季→ 東宝→ ブロードウェイとミュージカル好きあるあるを辿った筆者にとって、エリザベートは思い入れのある作品だ。仕事で気持ちが擦り切れると、エピローグの曲(連れて行って、闇のかなた遠く〜♪自由な魂〜安らげる場所へ〜♪)をエンドレスで聞いている(疲れている、そう疲れているぞ。
なお、東宝版と宝塚版のDVDを両方とも所持しているのだが、どちらも布教の一環としていただいたものだ。女帝の影響力を肌で感じている。

Elisabeth – Gesamtaufnahme Live – Jubiläumsfassung
上記リンクは1番好きなverのコンサート・サウンドトラック。Apple MusicのDLし放題の対象でもある。エリザベート役は日本でも有名なマヤ・ハクフォートではなく、アンネミーケ・ファン・ダム。

アン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)

エリザベートの初演は、1992年アン・デア・ウィーン劇場だ。リンクを出て徒歩5分くらい、お店が集まる通りであるナッシュマルクトのほど近くにさりげなく劇場が立っている。
創立は1801年、新年の恒例作品であるシュトラウス「こうもり」などが初演された由緒正しい劇場だ。

アン・デア(an der)は英語でat the。ウィーン川に面した劇場の意味だ
エリザベートと同じシルヴェスタ・リーヴァイ、ミヒェル・クンツェの2人組の作品である「モーツァルト!」も上記の劇場の1999年の初演だ。M!は今年東宝ミュージカルでも上演されていたのが記憶に新しい。

オリジナル作品が日替わりで演じられているようで、とても良いなぁと思いながらボックスオフィスをうろうろした。何度も繰り返すが、オフシーズンなので作品は上演されていない。そうだ、ただのエリザベート聖地巡礼だ。

作品はアンニュイなポスターのものが多かった。ハッピーで華やかでない作品でも集客できるって素晴らしいな。

ライムント劇場

同じペアの「レベッカ」、およびミヒェル・クンツェ脚本・作品の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の初演はライムント劇場。リンクの中から地下鉄で5〜10分、徒歩も含めると20分ほどの場所に位置している。ちょっと遠かったので、今回は行けなかった。
ダンス・オブ・ヴァンパイアは1997年、レベッカは2006年の作品だ。

オリジナル作品でシーズン開幕

2018/19シーズンは、ライムント劇場オリジナルミュージカル「I am from Austria」でスタートだ。オーストリアのシンガーソングライター Rainhard Fendrichの楽曲を利用したジュークボックスミュージカルで、昨年2017年初演の作品。

公式トレイラーめちゃめちゃ楽しそうだなぁ涙。地元出身のシンガーのミュージカルを地元でロングラン上演するって、なんたる地産地消!
しかし!シーズン開始は!9月なのである!!

ローナッハー劇場(Ronacher)

なぜか公式でもローナッハーと呼び捨てのローナッハー劇場。ライムントと同じくミュージカル専用劇場だ。ウィーン国立歌劇場から徒歩5分くらいのショッピングエリアに佇んでいた。特に劇場街とかではなくて、街中にぽこっと劇場があるのが良いなぁと思った。

作品ラインナップを見ていると、オペラ座の怪人やメリーポピンズなど、海外作品が多めな感じだ。

2018/19シーズンの開幕作品は、2012年のウェストエンド・ミュージカル「The Bodyguard」。コンサートやオペラがフィーチャーされがちだけど、ミュージカルも結構上演しているのだなぁ。ドイツ語だけどNE!

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