新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」@YouTube

newyear

どもどもケイです。配信みてホヤホヤだけど、感想を残しておきたい。

今日は新国立劇場バレエ団のライブ配信でした(アーカイブ放映なし)。コロナで延期になった公演を、超短期間でライブ配信してくれる新国立劇場のスタッフの皆様・・・

ほんとありがたい。

そして、毎日コロナだけで意外に疲れるのでチケット買って、配信プラットフォーム契約して、視聴の仕方調べて・・・とするのは中々骨が折れるので、YouTube配信というハードルの低さを実現された中の方にはブラボー!と言いたい。

※上の画像は公式のタイトル画像を拝借しました。

新国立劇場がリビングへやって来た!

開演前の劇場から放映してくれたので、劇場にふっと心が飛んでいくような気持ちがして。
画面の中の祝祭空間が溢れてくるようで、ニュースや世相でささくれだった心が癒されるようでした。

準備も大変だし、無観客だと舞台上も盛り上がりづらい中で、それでも無料の配信をしてくれたことに、すごくお礼を言いたいなと思った。

なんか、ネット上で拍手をボタンを押すと客席で拍手が再生されるような装置があればいいのになと思った。

公演パンフ含めて公開してくれる事で、ペンギン・カフェの作品背景も読み取りやすかったのでありがてぇ限り。

生配信バレエ

初めて見たバレエのライブ舞台だったので、臨場感がやっぱりいいなと思った。
ロイヤルの収録の放映ももちろん面白いのだけど、生だし、緊急のお休み明けのロケットスタートと事前に吉田都さんの説明があったので、こう、客席にいてハラハラ応援するような、技がちゃんと決まって〜頑張って〜!!と応援するような気持ちで見ていた。

パキータ

舞踏会でお姫様たちがキラキラと舞い踊るシーン・・・個人的には細田千晶さんのバリエーションが可憐で、まさに夢のお姫様のような華やかさですごく好きだった。

あと、プリンシパルの米沢唯さんが可愛いお姫様すぎた。

こう、両手を曲げて差し上げて、背中を覗き込む振り(文だと伝わりづらい・・・)がすごく好きなんだな自分は、ということを観ながら思った。

ソワレ・ド・バレエ

池田理沙子さんの溌剌とした踊り。コンテンポラリーの間に挟まれての堅実クラシック寄りなので、雰囲気作るのが難しいと思うのだけど、可憐〜眼福〜な感じがあった。

コンタクト

透明感のあるメロディと、2人が暗闇に溶け合うような踊り。柔らかく流麗で体感5秒だった。
ピンスポで抜く形の照明でベースが暗いので男女の衣装バランスが気になった。男性黒の上下、女性ピンクのふんわりスカートだったけど、男性側が背景と同化しがちな意味を持たせてしまうように見えたので。
白と黒か、ピンクと青とか、なんか両者が対等に見える衣装の方がしっくりくるのでは無いかと思った。

カンパネラ

ピアニスト速水渉悟、ダンサー福岡雄大のタイマン対決!

コンテンポラリーは解釈が分からなくて、ほえ〜んと魂が飛びがちなのだがそんな事もなく、最後の盛り上がりのところまで躍動感ある肉体に引き込まれてあっという間に観終わった。

今回は客席からの集中の雰囲気が出てこない上演しづらい公演だと思うので、舞台上でピアニストとバレエダンサーが2人で盛り上がっていくのは、コロナの状況では迫力の出やすい演出方式なのかもしれない。

福岡さん好きなバレエダンサーの1人なので、全身が見える衣装で足捌きも見たかったなぁと思った。

ペンギン・カフェ

動物たちを模した振りがたくさん入っていてアフリカンな感じがするので、どこかライオンキングみを感じた作品。
新国立劇場にはちょくちょく足を運んでいたので、キャッチーなポスターが気になりつつも、見る機会がなかった作品なので、配信で見られるのはご縁だなぁと思った。

動物たちのお祭り騒ぎからマスクを脱いで人間になるのがとてもグロテスクに見えた。人間から見た楽しい動物の話って、人間が動物の皮をかぶって遊んでいるかのようだね、というメッセージに見えて。
楽しい話が実は絶命した動物たちの話でしたとなり、ラスト方舟といなくなった動物たちの遺影を残して幕。

雨が降り頻る中行ったりきたりする動物たちは最初ペンギンの歩き方を真似ているのかな、と思っていたのだが今思うと、雨というより洪水だしペンギンの歩き方=逃げ惑うという連想の振り付けなのかもしれない。

ペンギンがめちゃめちゃ可愛かったのと、米沢羊が例えヒールの靴を履いていてもパツンと音がするくらい足の甲が出ていたのと、福岡オラウータンが荒らしくも優雅だったのが印象的だった。

コロナで、動物を憐んでいる場合で無くなった世相だと個人的に思うので、なんとも、なんとも言えない後味。