どもどもケイです。年末にミュージカル映画「The Prom」を観たので感想を残しておきたい。
これで年末見ていて感想が宿題になっていたシリーズは一通り書いたはず。。。
ブロードウェイミュージカル
2019年のトニー賞で6部門ノミネートのThe Promがネットフリックスオリジナル映画になって帰ってきた!
大人組がメリル・ストリープ、アンドリュー・ラネルズ、ジェームズ・コーデン、ニコール・キッドマンと超豪華キャストだった。
メリル・ストリープは何をしても超絶上手いしハマるんだなぁ・・・というのと、最後のエマとアリッサの間に立ったアンドリュー・ラネルズの超良い笑顔が印象に残った。
自分で道を切り開く
ラストの「その時までは私がキューを出す」というメッセージと作品自体の盛り上がりが相まって、最後のダンスシーンはなんだかボロボロ泣いてしまった。
大人の用意したテレビ出演ではなく、YouTubeを配信して自分で自由なプロムを作り上げるというストーリー(でも大人もしっかりエマをサポートしている)と、曲がベストマッチしていた。
カミングアウトを受けた家族が、今までも何も変わらない、大切に思っているという言葉をかけたりと、ドラマならではの大団円のストーリーってこう胸を刺すんだよなぁ。うまくいかない現実を反射している気がしていて。
ダンスがキレッキレ
ブック・オブ・モルモン、アラジン 、ミーンガールズも演出・振付をしているケイシー・ニコロー演出・振付をほぼそのまま踏襲している形になると思うので、その点は満足度が高かったように思う。
エマが光属性すぎでは・・・?
エマ役はジョー・エレン・ペルマン。
ダンス歌ともに申し分なく、美しいルックスとキュートな表情で作品を輝かしいものにしている。
している、のだけど・・・なんというか、マイノリティの暗さや屈折感があまり感じられず(求めるのは間違いかもしれないが)、圧倒的陽キャ感がありちょっと違和感があった。
ケイトリンのエマのイメージが強いからなのかな。
映画なので画面映えが必要なのは承知しつつ、保守的な田舎町の女の子が戦うという作品の肝になる部分がややぼやけてしまったような・・・?
ラストシーン近くで、シェネをクルクルクルっと決めるのだけど、それが本当にうーんという感じで。
ケイトリンは恐らくそんな振りは出来なかったであろうと思われるので、ヒップホップでもないバレエの動きをなぜ入れたのか納得がいかぬ。
ブロードウェイ側もスターたちが配役されてしまったので、ある意味舞台以上に映画の方がショーパフォーマンスを楽しむ感じになったような気はする。
アンドリュー・ラネルズ
最後の歌のシーンの表情が相変わらず最高でした。
最後わーっと出てくるところで着替えても良かったのでは・・・?
レズビアン映画
そういえばレズビアン作品ってあまり見たことがないなぁというのは観ながら思った。マイノリティの中でも市民権のあるマイノリティ、そうじゃないもの、など奥は深いんだろうな。
ラストのプロムで様々な人が集った様子を見せていたのは映画版のとても良いところだと思った。
いろいろ書いたけど、華やかなミュージカル作品を提供してくれるネッフリ最高だぜ!日本版には課金したくないけど、こういう配信があると舞い戻らざるを得ない。