ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」@国際フォーラムホールC

曲や映画で断片的には知っていて、ガッツリ通しで観るのは初めてのシカゴ。フォロイーさん主催のありがてぇTwitterスペースに背中を押してもらい、恐らくこれを逃すとそのまま観ないで時が過ぎそうなので、年末の1人打ち上げにえいやっと観てきた。

生の演奏と、芸達者なキャストたちのきらめき。楽しかった。

参考にさせていただいたTwitterスペースの最新作は、BW最新作の特集なので要チェックだ!!(上記リンク先で、期間限定で録音を聞けます)

ブロードウェイの王道?

この感じ、この感じどこかで…と思ったら、前に話題になっていたドラゴンボールを初めて読んだ編集者の気持ちなのかなと思った。

やさぐれた女のストーリーと、洒脱なダンス、ジャジーなオーケストラ、コミカルな裁判シーンなどすごくシンプルでベーシックな感じ(大変失礼すぎる感想だけども)がするのだが、1975年初演なのでもちろん後世へ大いなる影響を与えた作品ということだな、とふむふむしながら観た。

翌1976年トニー賞は、作品賞と振付賞、脚本賞などはコーラスラインが獲っていて、太平洋序曲なども同じ年。
97年でやっとトニー賞リバイバル賞を獲得していて、苦労がしのばれる…。

フォッシー・スタイル

様々目にしつつ、作品として通しで観るのは初めてだったので、ダンスはこんなに抑制されているの!?と驚いた。

どちらかと言うと、かなりセクシーさを強調したフォッシーのダンスを目にすることがあったので(直近だとディズニープラスで配信中のStep Into The Moviesでのアリアナ・デ・ボーズ のオールザットジャズが印象に残っている)、今回のプロダクションはあくまでさり気ない感じに留められていたのにビックリしたというか。

脱力とオラつき過ぎない感じなのに、統一&カッコよくて、不思議な感じだった。
どうやってマスターするの…。

97年アン・ライキング再演版ということで厳密には違うのかもだが。

Twitter スペースで教えて頂いた来年2023/01/13(金)からのキャバレーの上映もぜひ観たいと思っている。

フォッシー関連だと2022年ピピンのチケットを持っていたのだが、コロナで中止になってしまったので改めて悔しいな。

芸達者な主役たち

ヴェルマ役ソフィー・カルメン=ジョーンズの歌ダンスともに突出して上手くて、オーラが飛んできて楽しかった。

ロキシー役のサラ・ソータートはどこかクリスティン・チェノウェスっぽい声や造形なのと歌うまなので、このペアで別の作品観たいなぁとも思った。
普通にもっと他に合いそうな作品がありそうなお2人だなと率直に思った。

またアンサンブルの皆様の仕上がった肉体を眺めながら、ラスト5イヤーズのオハイオ巡業の歌を思い出した。ブロードウェイで売れる役者は一握りなんだなぁ。
皆様も、年末年始までお疲れ様です!

来日ミュージカルよ!

招聘するならお隣韓国に来るSIXが来てくれれば良いのにな、とは思った。2023年3月・・・韓国なら日帰りもギリ行けるかもという気持ちがよぎってしまう。

しかし、客席の多様さを見ながら、知名度は圧倒的にシカゴなんだよなぁと複雑な気持ちになった。かつて、BWに一緒に行った親戚から真っ先に名前が挙がったのがCHICAGOだったので、本当にすごい。だって、普段ミュージカルやコンサートへあまり行かない人でも、シカゴを観てみたいと思うのだから、勝てない!大門未知子に勝てない!!とぐぬぬと思ってしまった。(Dear Evan Hansenに付き合ってもらったが、あまり興味を持ってもらえなかった。)

前半は客席の雰囲気がかしこまっていたので、もっとガハガハ大盛り上がりして、お酒飲みながら見たら更に楽しかったかもしれない。ただし私は酒が飲めない。

ラストは夢の公演

ロキシーとヴェルマのラストシーンは映画で観た時はほーう…という感じだったけど、今回の公演ではジーンときた
今年1年の打ち上げだぜぇ!という思いと重なったのかな。
名も無き人生に乾杯!

あと、ドラマgleeで印象的だったセロファンの歌を生で聞けたのが楽しかった。