Netflix会員になって番組を見始めたので感想を残しておきたい。前回のクィア・アイの感想はこちら。
ザ・ポリティシャン
ディア・エヴァン・ハンセンで2017年トニー賞作品賞や主演男優賞を受賞したブロードウェイスターである、ベン・プラットが主演のNetflixオリジナルドラマだ。
同じディア・エヴァン・ハンセンからローラ・デフィジーズも共演している。
政治ドラマ
男女平等、人種、環境、弱者など時事問題てんこ盛りの作品だった。
Dear Evan Hansenへのオマージュ
最初の選挙戦で吹き出しそうになった。対抗馬として出馬する彼はは選挙演説で孤独を訴える。自殺を試みたのに誰も来てくれない…。
ベン・プラット主演のミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」では、主人公エヴァンが自殺を試みて孤独を感じるところからストーリーが始まる。途中の演説のシーンでは、1人ではないと訴えるのだ。
まるでエヴァンが登場したような壇上で、感情なしマシンとして演説するベンプラと、顔をしかめるローラ。
ディア・エヴァン・ハンセンへのオマージュに満ちたものだった。オーマージュのストーリーへの取り入れ方が洒落ていて、グッとなった。こ、こんなドラマ見てまうやろ〜。
ベンプラ全開
おぼっちゃんで、神経質で、クレバーで、そして泣き虫、、、ベン・プラットの魅力が十二分にでたペイトンのキャラ設定だった。
てか、ピッチ・パーフェクトといい、ブック・オブ・モルモンのカニンガムといい、エヴァンといい、孤独で情けなくて歌うまい青年選手権世界第1位なのではないかという配役だよね。ハの字眉毛が光る。
本人が持つ魅力を否定するのではなく、十二分に引き出すことでしか一流を戦い抜くことはできないとよく伝わってくるなと思う。役とはいえ人が演じるのだから、その人自身以外にはなりようが無いのだなといつも演技に触れると思う。
青春ストーリー
面白いなと思ったのは、ペイトンを支える選挙チームが出来上がっているところからストーリーが始まることだ。
海外ドラマはあまり見ないのでトレンドが分かっていないが、マンガなどだと仲間集めが序盤の重要な話の軸になるので、完璧なチームワークで始まるのは新鮮だった。
もちろんチームには山あり谷ありなのだけど。最終話といい、どうしてもこんな信頼に満ちた鉄壁のチームって憧れる。
あと政治ドラマベースなのにペイトンのチームは女性の方が多い。対抗馬も女性だし、すごく細やかな配慮があるのと同時に、こういう風景や環境に慣れていない自分自身を感じた。
ベッド・ミドラーパイセン
最終話で見覚えのある熟女が・・・と思ったらベッド・ミドラー大女優じゃ無いですか!ハロー・ドーリーでのトニー賞主演女優賞受賞スピーチで制限時間ぶっちぎりが大変印象に残っている…と思ったら、本ドラマでも制止も聞かずに喋り倒している。ミュージカルファンへのサービスなのか、普段から豪速アクセルトークなのかは分からんが、、、。
画面から染み出してくるほどの迫力。
9話でバッチリハンガーされて面白くなってきたので、続きが楽しみだ。
あと、歌はところどころベンプラが歌うだけで、ミュージカル仕立てでは全然無かったので、そこだけが残念かな。