【プラハ5】地獄のチケットゲット編

どもどもケイです。エステート劇場の思い出も最終記事です。ここからは、劇場チケットを手にするまでのあれこれをご紹介したい。いや、ほんと途中で心折れて観られないかと思ったのだ。

写真は会場の展示。モーツァルト関連や作品についてが展示されていた。

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【プラハ3】感動のプラハエステート劇場

2018.09.29

【プラハ4】「ドン・ジョバンニ」の感想

2018.09.30

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今回の旅唯一のオペラ

この旅行記で何度も触れているが、8月はバカンスシーズン。念願のオペラもほとんどの劇場がクローズしていた。その中でこのエステート劇場が唯一の日程の合うオペラだった。

ドン・ジョバンニはプラハ到着日の上演。プラハ空港到着が17:00で、ドン・ジョバンニは19:00開演。間に合うのか・・・?交通状況などが不明だったのでチケットなどは当日劇場で買おうと思ったのだった。これが当日のバタバタの始まりだったーー。

ボックスオフィスがクローズしていた

14時間のフライトを終え、ふらつきながら宿について18:50!!開演まであと10分!!急いで支度をして、エステート劇場へ急行。幸いにもプラハは小さい街なので、焦って駆け足だったが宿から5分程度で無事到着!よかった。

劇場入り口に、「チケットは向かいのボックスオフィスへ」との看板があった。向かいのボックスオフィスはーーしまってる!18:00クローズなのでとっくの昔にしまっている(動揺しすぎて写真も撮っていない。

満席です・・・

ダメ元で劇場へ入ると他にも何人か交渉して追い返されている。オペラは始まったし、今日は満席とのことだった。ダメなの?この旅行で一本もオペラ観られないの??絶望が迫ってくる。
自分の番になったので、今日しかオペラを見られないことを必死に説明。もはや半べそ。

「This is my last chance to watch the opera in Prague!!」

もはやこんなセリフを使う日が来ようとは・・・。しどろもどろになりながら、どうにかならないかと食い下がった。あまりの必死さに、会場のアルバイトと思われる学生っぽいスタッフさんたちがヒソヒソと相談。なんと、最上階の立ち見席に押し込んでもらえることに!

自分の英語の理解にはイマイチ自信は無いが、なんかスタッフの人がチケットを取り出しているーー私はドン・ジョバンニが観られるんだ!

現金が足りない!

満面の笑みで、ありがとうとお財布を開く。料金は120コルナ。日本円で6,000円くらい。全然払いますよぉーとお財布からヒラッとカードを取り出した

「ここチケットオフィスじゃないから、カードは切れないよ。現金お持ちでないですかね?

面倒臭そうに説明するスタッフの少女。ボックスオフィスじゃなくてただのチケットもぎりなので、なんとカードが使えなかった。慌てて宿から出てきたから持っている現金は100コルナ札のみ。なんでだよ!足りないじゃないか!!
ショックのあまり顔を蒼くしていると、角にATMがあるから下ろして来なよと教えられた。このスタッフさんたちに、私がなんとしてでも観たいのが伝わっている・・・。

カードエラーでお金が下ろせない

もう引くに引けない。現金を求めて向かいの銀行に駆け込む。よく分からない街角で、お金なんか下ろせるんか。でもやるしかない。
使ったこともないATMをこわごわ操作する。しかし、現金が出てこない。何度もATMを操作するけど、なんかエラーでお金出てこないんですけどーー!!

もう半狂乱。銀行の窓口が幸いにも空いていたので、鬼の形相ですごく美人なお姉さんに訴えた。優しく何度もカードを切ってもらうが、現金が!現金が下ろせない!!!

※後日、プラハの銀行で調べてもらい、海外ATMからはカードを引き出せない設定になっていることが判明した。レストランやお土産にはカードが使えるが、現金のクレジットキャッシングは出来ないのだ。

お釣りが無い

万事休す。パニックは極まった。もう帰ろうかと思った。諦めるかーーそうだ!宿には現金がある!成田から持って来た現金があるのだ。

メロスは走った。

いや、メロスじゃ無いけど。なんかもうプラハの街を半泣きで走った。自分のキャパシティの限界を超えているけど、実はスタッフの人の言っていることも100パーセント理解できていないけど、一縷の望みをかけて現金を持ってくるんじゃー!

宿の部屋まで往復15分。般若の形相で現金を鷲掴みにして、私は劇場へ駆け戻った。時間は19:25。開演からもはや25分も過ぎていた。泣きたい。てかちょっと泣いている。

200コルナ札をチケットもぎりのカウンターに置く。どうじゃ!チケ代120コルナだから足りるじゃろう!!ヒソヒソ相談するスタッフ数人。1人の少年はカウンターの奥でフォーらしき麺をすすっていた。なんでじゃ。なんで歴史ある劇場の受付で、麺を食べとるんじゃ。
その時スタッフの1人が話しかけて来た。

「ねぇねぇ、細かいの無い?」

ーーお釣りが無い!!

粘り勝ちで手書きチケットを!

細かいお金なんて持っていない。しかし、ショック死寸前の筆者は口を開くこともできず呆然としていた。もしかして、ここまで来てドン・ジョバンニ見られないの・・・?(頭に響く「ドーン・ジョバーンニー!」の歌声。

受付の少女はチケットをしまった。しかし、そこから傍の少年に何やら指示を出した(聞き取れない。200コルナ札を筆者に差し出して、返してくれる。

「お釣り返せないから、これはいいですよ。何か素敵なもの買うのに使ってね。4階席に入れてあげるよ。」

なんか、紙に書き書きして渡してもらった。これってチケット??

「このチケット本当は1階席の紙なんだけど、途中だから4階に入ってね。」

・・・だと思うが、ちょっと言っていることは理解できないが、兎にも角にも4階に上げればいいのね?と聞き返すとそうだと言ってくれる少年少女。てか少年金髪碧眼で身長180くらいでめっちゃ美形だな!

メロスは浮かれた。

いや、メロスじゃ無いけど。こうして筆者は30分の格闘の末、なぜかおまけをしてもらって無事天井桟敷席に入ることができたのだった。なんだかんだ言って劇場スタッフの方々は優しかった!ありがとう!!

パニックの反動で、感動400倍。この旅でオペラを観ることができて、胸をなでおろしたのだった。(入場後の感想は1つ目の記事をご参照ください。)

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【プラハ6】プラハのご飯とお店情報

2018.09.30

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【プラハ3】感動のプラハエステート劇場

2018.09.29

【プラハ4】「ドン・ジョバンニ」の感想

2018.09.30
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【ウィーン・プラハ1】オペラでたどるウィーンの歌劇場

2018.08.19