ナショナルシアターライブ「イヴの総て」@Tohoシネマズ日本橋

ntlive

遅くなったが感想メモを残しておきたい。

イヴの総てというかマーゴの総てだった。イヴがステレオタイプなのだが、こってり演出なので楽しく見られる。

最後はモラ男とモラ子の殴り合いだった。ちょっと怖くて耳と目を塞いでいた。最後服従したのが伝わった。結局男に服従させられちゃうイヴ。後半はお、男たちー!!と思った。

演出が男性とも関係あるのかな?実際のイヴってもっと狡猾じゃない?というのが全編を通しての疑問。最初のやり方がヘタクソでキュートだったり、もっとえぐい演出できたのでは…

特にイヴの演出に対しての違和感は2つ。1つ目は嘘のシーン。あんな下手うたなくない?シャワー浴びてて適当に答えてる風にするなど、そっちの方がリアリティが…
あとビルに迫るシーン。もっとあざと可愛い感じというか、高スキル持っているのではなかろうか。
本人が自覚すらしていない天性の魔性、のようなものを感じる演出が良かったなぁ。

マーゴたちも仲良しクラブじゃなくって、お互いの成功のためになくてはならないドロドロしたやつ欲しかったなぁ…

脚本自体の世代が異なるので、そこまで要求はできないのだろうか。

マーゴを見ながら、この人ここまでかけてるんだ。小娘だろうが徹底的に潰すというか、ここまですることがトップへ上り詰めるには必要なんだと思った。

最後のシーンまでドレッサーの映像わかりやすい。パーティーの外でイブが画策している様子など、映像が自然でわかりやすかった。
舞台セットをあえて見せる演出もとても面白かった。袖がない制約をうまくコンテナの洗面所でカバーしていた。

女の嫉妬を見ものにするのかぁとちょっと思ったけど、搾取される女性が透けて見えて良かった。
特にキャリアと女として求められるものって現代でも通じるテーマだし、イギリスの人でもそう思うんだなという発見があった。

リリージェームズのスタイル良すぎ問題など、他にもあるがこの辺で!