ナショナル・シアター・ライブの上映作品リスト、観た37作品の一言感想

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どもどもケイです。

「ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加の折に、主催者Lilyさんからナショナル・シアター・ライブの作品リストを頂いたので、貴重なリストを公開しておきたい。

また、ページ下部に観た作品と、それについての一言感想も併せて書きました!

ナショナル・シアター・ライブの上映作品一覧

10周年ということで圧巻。
先立って行われたシンポジウムのアンケートに「ベスト1」の項目があったが、皆様どの作品へ投票されたのだろうか。

以下リストは非公式リストです。
NTLiveのHP(https://ntlive.jp/lineup)、Twitter(X)でのフォロワーさんからの情報を元にLily(https://twitter.com/Lily_shsh)さんが作成したものを、許可いただいて掲載しています。
これまで日本で公開されたナショナル・シアター・ライブ一覧
2014年
・フランケンシュタイン
(ベネディクト・カンバーバッチが博士バージョン、J・L・ミラーが博士バージョンあり)
・コリオレイナス
・オーディエンス
・リア王(サイモン・ラッセル・ビール出演)
・ハムレット(ローリー・キニア出演)
・オセロー(エイドリアン・レスター出演)

2015年
・欲望という名の電車
・二十日鼠と人間
・スカイライト
・宝島

2016年
・ハムレット(ベネディクト・カンバーバッチ出演)
・夜中に犬に起こった奇妙な事件
・橋からの眺め
・人と超人
・ハードプロブレム
・戦火の馬

2017年
・ハングメン
・三文オペラ
・深く青い海
・誰もいない国
・お気に召すまま
・ヘッダ・ガーブレル
・一人の男と二人の主人

2018年
・エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく
・エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ
・ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
・アマデウス
・イェルマ
・フォーリーズ
・ヤング・マルクス
・ジュリアス・シーザー

2019年
・マクベス
・ヴァージニア・ウルフなんかこわくない
・リア王(イアン・マッケラン出演)
・英国万歳!
・アントニーとクレオパトラ
・アレルヤ!
・リチャード二世
・みんな我が子
・イヴの総て

2020年
・リーマン・トリロジー
・フリーバッグ
・スモール・アイランド
・夏の夜の夢
・プレゼント・ラフター
・シラノ・ド・ベルジュラック
・ハンサード

2021年
・メディア
・十二夜
・ジェーン・エア

2022年
・ロミオとジュリエット
・ブック・オブ・ダスト
・プライマ・フェイシィ
・ストレイト・ライン・クレイジー
・ヘンリー五世

2023年
・レオポルトシュタット
・かもめ
・るつぼ
・ライフ・オブ・パイ
・オセロー(ジャイルズ・テレラ出演)
・ベスト・オブ・エネミーズ
・善き人

観た作品を星取り!

せっかくなので、観た作品に星印をつけてみた。また、感想の記事があるものはリンクも貼った。

結構頑張って観ているつもりだったが、初期の作品とライフイベントが重なった年は思ったより観に行けていないことが判明。ぐすん。

これまで日本で公開されたナショナルシアターライブ一覧
(★付きが筆者が見た作品)
2014年
★フランケンシュタイン
(ベネディクト・カンバーバッチが博士バージョン、J・L・ミラーが博士バージョンあり)
・コリオレイナス
★オーディエンス
・リア王(サイモン・ラッセル・ビール出演)
・ハムレット(ローリー・キニア出演)
・オセロー(エイドリアン・レスター出演)

2015年
・欲望という名の電車
・二十日鼠と人間
・スカイライト
★宝島

2016年
・ハムレット(ベネディクト・カンバーバッチ出演)
夜中に犬に起こった奇妙な事件
橋からの眺め
・人と超人
・ハードプロブレム
★戦火の馬

2017年
★ハングメン
・三文オペラ
★深く青い海
★誰もいない国
・お気に召すまま
・ヘッダ・ガーブレル
★一人の男と二人の主人

2018年
エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく
エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ
★ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
アマデウス
イェルマ
フォーリーズ
ヤング・マルクス
★ジュリアス・シーザー

2019年
マクベス
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない
リア王(イアン・マッケラン出演)
・英国万歳!
・アントニーとクレオパトラ
・アレルヤ!
リチャード二世
みんな我が子
イヴの総て

2020年
リーマン・トリロジー
★フリーバッグ
・スモール・アイランド
★夏の夜の夢
プレゼント・ラフター
シラノ・ド・ベルジュラック
・ハンサード

2021年
・メディア
・十二夜
ジェーン・エア

2022年
・ロミオとジュリエット
★ブック・オブ・ダスト
・プライマ・フェイシィ
・ストレイト・ライン・クレイジー
★ヘンリー五世

2023年
レオポルトシュタット
★かもめ
・るつぼ
ライフ・オブ・パイ
・オセロー(ジャイルズ・テレラ出演)
★ベスト・オブ・エネミーズ
善き人

「夏の夜の夢」「ジェーン・エア」はNT at Homeや、イギリスのNTLiveの無料放映時に視聴したものを星印つけています。

一言感想

本当はベスト3を選出!とかしたかったのだが、全然決めきれないので、一言感想を入れて締めくくりたい。

(作品タイトルにリンクがあるものは、詳細感想に飛べます!)

2014年
★フランケンシュタイン
ベネディクト・カンバーバッチが博士バージョンを視聴。
初めて観たナショナル・シアター・ライブ。
すごく豪華だな、そしてグロい、怖い、、と思った。

★オーディエンス
2017年のアンコール上映で視聴。ヘレン・ミレン様のオーラ。イギリスの首相にもう少し詳しかったらもっと面白かったと思う。

2015年
★宝島
演劇といいつつ、機関車、船などセットもふんだんに使われていた。
特に船の登場シーンは今でもくっきり思い出せるほど印象的。

2016年
夜中に犬に起こった奇妙な事件
ベスト作品に選んだ作品。観るたびにどこか救われているところがある。

橋からの眺め
ベスト作品にしようか悩んだ作品。イヴォ・ヴァン・ホーヴェに人はなぜハマるのか、がうっすら理解できた。身近な人に複雑な感情を抱くと、いつもこの血染めのラストを思い出す。

★戦火の馬
ナショナル・シアター・ライブにハマるきっかけの作品。
ジョーイ、よかったね。アヒルさんは可愛いね。
パペットもだけど馬のいななきや息遣いも人が演じているのが印象強い。

2017年
★ハングメン
舞台セットと、吊るされている死体の足はすごく印象に残っている。
シス・カンパニー「本当のハウンド警部(トム・ストッパード脚本)」と同じカテゴリに脳内整理されいているのだけど、なんでだろう・・・。

★深く青い海
浮気。スリップドレスが生々しかった。

★誰もいない国
観たときには訳わからない?と思ったけど、意外にベスト5に入るかも作品。現実の方が支離滅裂だったりするので。

★一人の男と二人の主人
先にトニー賞の授賞式を見たので、ジェームズ・コーデンがなぜゴロゴロ転がっていたのかを理解した作品。
なぜか2回見たはず。

2018年
エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく
エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ
病気の人に寄り添えきれず逃げ出すルイスを見ているとヒリヒリする作品。長いけど飽きさせない脚本と、何よりキャストの腕前よ。

★ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
可愛い2人組。ハムレットを精読してから、再度観たいと思いつつ中々できていない。トム・ストッパード作品。

アマデウス
オペラが生演奏なのが鼻血。サリエリパイセンかっこ良すぎる。
モーツァルトのスニーカー衣装最高すぎる。

イェルマ
意外にもベスト1に入りそうだった作品。ガラスケースの中、耳が痛くなる音響、出産で壊れていく女性、、、と大変心に残っている。

フォーリーズ
ソンドハイム御大がどれほどすごいのか、というのをもう少し理解して見たらまた印象が違っていたかも。この後、再度観たいリストの作品その2。

ヤング・マルクス
スチパン!回転する舞台セット!歴史などの勉強になった作品。

★ジュリアス・シーザー
なんか、すごくドンパチしていた・・・。観客の誘導が大変そう。
ちょうどゲースロを見ていたので、ミシェル・フェアリーが!という気持ちに。また噂のベン・ウィショーさんを拝んだ。ニコラス・ハイトナー演出。

2019年
マクベス
敵のアジトの野生みが溢れる。

ヴァージニア・ウルフなんかこわくない
結構好きだった作品。密室で不条理。

リア王(イアン・マッケラン出演)
シンプルセットだった印象があるのだが、自分の感想やトレーラーを観ていると全然そんなことは無かった。
リチャード二世の印象が強くて混ざってしまったのかもしれない。

リチャード二世
サイモン・ラッセルビールと土。

みんな我が子
ちょっとこのキツい感じ・・・好き・・・と思っていたら、ガラスの動物園と同じアーサー・ミラー作品でした。

イヴの総て
リリー・ジェームズがピュアだったので、もっと摩訶不思議で毒気のあるイヴが見たかった気もする。

2020年
リーマン・トリロジー
演劇って面白い!とお薦めしやすいし、自分もわかりやすい作品。バブル時代には日本が存在感あったんだなぁという悲しみ。
役者や作品の整っている感じで言うと、ベスト・オブ・エネミーズと争ってNO1かもしれない。アンコール含めて2回見たはず。

★フリーバッグ
フィービー・ウォーラー=ブリッジを堪能。
コミカルだけどヒリヒリする女性の苦しみ、、、と思いつつ、主人公にどうしても感情移入できないところがあった。そういえばドラマ版を見ねば。

★夏の夜の夢
ビヨンセ神輿。お祭り騒ぎのすごく身近に感じる演出で、こんなシェークスピアに出会える人生に乾杯!と思った。

プレゼント・ラフター
アンドリュー・スコットを楽しむ演劇。演劇らしいのを観たい!と言われたら、オススメするのNO1かもというくらい、自分の中では舞台らしいと思う作品。

シラノ・ド・ベルジュラック
マカヴォイのささやき声、通称マカヴォイスに沼落ち必須の作品。
現地で観たので思い入れあるけど、映画館だとドアップになるので沼落ち度で言うと、甲乙つけがたい。

2021年
ジェーン・エア
最後の選択まですごく腹落ち感に満ちたジェーン・エア。

2022年
★ブック・オブ・ダスト
NO1作品に選ぼうか迷った作品の1つ。ライラの冒険シリーズが大好きだったので、これがナショナル・シアター・ライブで見られる幸せ。
好きと好きがクロスする世界線に住んでいる興奮が半端なかった。
ボブ・クロウリー美術に乾杯!

★ヘンリー五世
ジョン・スノウ!!

2023年
レオポルトシュタット
新国立劇場を先行して観たので、印象が異なっていた。見た目は明るく、登場人物の人生に特化しているというか。

★かもめ
シンプル。シンプル・イズ・ベスト。

ライフ・オブ・パイ
ワクワクと観に行ったのだけど、結構しんどい思いで映画館を後にした。
虎の人の腰が心配。

★ベスト・オブ・エネミーズ
2022年に配信で観て、その年のベスト5に入れた作品。
ナショナル・シアター・ライブでの上映も疲れすぎている時に無理矢理観に行ったのだが、生き返った。セットといい、登場人物の描き方といい、脚本といい、最強のリポビタンD。

善き人
デヴィッド・テナントのピュアさが最高に「善き人」と言う感じ。男性特権を描いているところも多かったので、身につまされると言うよりは、そうか、そうか、としみじみする作品だった。
「だって何ができる?」と社会で起こっていることを見て見ぬふりする度に思い出すのだろうとは思う。

終わりに

感想が書き終わらず泣きそうになったが、棚卸しは大変有意義だった。
自分が忘れがちな作品傾向がわかったり、ドラマ版を見ねば!のような宿題を思い出せたり。

だんだん記憶が薄れていくので、感想を残しておくことが改めて大事だなぁ。

振り返りの機会をくださったアドベント企画主催のLilyさんに改めて感謝を申し上げたい。