この土日2本目はイギリスナショナリシアター2015年放映のジェーン・エア!英語字幕でもなかなか難しいところがあったのだが、とりあえず最後まで完走!
ナショナル・シアターもyoutubeで配信
イギリスのナショナルシアターも過去のナショナルシアターライブを週替わりで配信をスタートさせた。先週の1人の男と2人の主人に続き、今年は2015年放映作品のSally Cookson演出「Jane Eyre」。
https://youtu.be/mO0CXV0zEAQ
先週のアホアホコメディ「1人の男と2人の主人」とはガラッと変わって、染みるような心の強い作品だった。
自立した女性像
最初のセリフは「It’s a girl」。ジェーンが産声を上げてから、最後までテーマが一貫していた。
午前中視聴のジーザス・クライスト・スーパースターはカッコよくて痺れたけど女性が添え物でモヤモヤしていたので、自分のキャリアと信条を貫いて人生を生き抜いていくジェーンの姿にスゥーと心が晴れたような気がした。
思うようにならない心
途中までは思っていた以上にジェーン像がたくましかったので、思うように感情移入ができなかった。ジェーンの状況はしんどいが彼女は孤独に取り込まれるような性格じゃないので、強えぇなぁと。
そこからの、ミッション同行を断って、トーンフィールドに戻るところでグッと、ググッと心を掴まれた。
キリストの教えを厳格に叩き込まれた彼女が、布教と清貧な生活を蹴って、重婚の身分違いを選んだシーンの「I cannnot do it.」たるや。
心から、こぼれるように言うのが、また、こう涙が出そうになった。
そうだよねぇ。すべてが満足いくような道がそこにありそうなのに、どうしても自分の心のままにしか歩めないのが人生だなぁと思ったので。
ラストシーン「It’s a girl」
最終シーンに還っていく時に、ああ、と嘆息するような深くジーンとする作品だった。
最後赤ちゃんを覗き込むジェーン役Madeleine Worrallの表情を見ていると、人生をかけて彼女が自分自身を徐々に肯定しているのが伝わってきて、それがどうしても女性であることと切り離せないことを「It’s a girl」のセリフで伝わってきて、とにかくいいのだ(語彙力。
メモ
・乗合馬車からの学校に入るバタバタの印象見事!
・馬車かと思ったらジェーンの葛藤の心の人だった。
・「マリーミーきたー!!」
・結構腕力の必要そうな、危ない舞台装置。でも見事。
・生演奏と生歌が、余白の豊さに拍車。
・焼け跡に見える、照明と装置。
・キャストもみんな芸達者。
・わんこ。
来週も充実おうち観劇生活をするぞ!