映画「キャッツ」感想

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どもどもケイです。(色々と)話題のキャッツを見たので、感想を残しておきたい。

俳優たちの一言コメント動画。3:40あたりから稽古動画があるのだが、正直CGよりもこちらを全部でも構わんよと思った
5:00〜からは我らがアンドリュー・ロイド・ウェバー御大。新曲Beautiful Ghosts作曲の裏側インタビュー。エンディングのテイラー・スウィフト歌唱シーンが入っている。

フランチェスカ・ヘイワード様無双

初めて思った1番目の事は、フランチェスカ・ヘイワード様が思ったよりめっちゃフィーチャーされていると言うことだった。
フランチェスカ・ヘイワード様はロイヤルバレー団の最高位であるプリンシパルの1人である。

少し小柄だが、それを補って余りある身体能力、華やかではつらつとした踊り、そして美貌や等身も含めてまさに理想のお姫様である(主観。


ロイヤルのプリンシパルそれぞれ好きだが、モストオブ好きなのがフランチェスカヘイワード様なので、最初から最後までテンション爆上がりだった。

何を言おう、フランチェスカ・ヘイワード様にあやかって、我が家の電子レンジにフランチェスカと名付けている位である(それはどうなのか。

もちろんそのダンスだけではなく、可愛らしい歌声も今回初披露。
ロイヤルファンには垂涎の作品だったのではないかと思う。

一方でオリジナルキャラであるヴィクトリアに新曲ナンバー、メモリーのグリザベラとの絡み、沢山のソロダンスシーンなど、他のキャラクターが煽りを食らっている形になるので原作が好きだったら微妙になるかもと思った。

フランチェスカ・ヘイワード様はもう1本、ロミオとジュリエットのバレエ映画主演でもスクリーンを飾っている。日本公開は2020年3月6日(金)!楽しみすぎるぜ!!!

▶︎舞台ライブビューイング版ロミオとジュリエットの感想はこちら

スティーブン・マックレー様のタップが炸裂

フランチェスカ・ヘイワード様が最初から最後まで出ずっぱりだったので100点満点中30,000点といったところだったが、加えて(私の)30,000点をたたき出したのがスティーブン・マックレー様扮するスキンブルシャンクスが歌いながらタップダンスで登場したシーンである。


スティーブン・マックレー兄さんは、ロイヤルバレエ団の同じくプリンシパルである。2014年の「不思議の国のアリス」のマッドハッター役で、トップバレエダンサーながらタップダンスデビューしたのはバレエファンの間で話題になった。

▶︎不思議の国のアリスの感想はこちら

今回はスキンブルシャンクスに採用と言うことで楽しみにしていたが、もうもうもうマックレー兄さんが歌いながら登場しただけで鼻血が出そうだったの。映像も豪華で、ロイヤルバレエファンにはサービスショットがたくさんあった。

関係ないけど、マックレー兄さんこんなにハイスキルダンサーなのに、なぜか練習着がいつも白タンクトップ。本当にどのインタビューを見てもダサタンク。そのギャップも魅力なのだ。

スティーブン・マックレーといえば、エリザベートの息子ルドルフを演じたマイヤーリング(うたかたの恋)のルドルフも印象的な役だった。


相手を取っ替え引っ替えパドトゥを踊る面白い作品。

▶︎マイヤーリング(うたかたの恋)の感想はこちら

ショーに次ぐショーの作品

猫たちが自分たちについて歌って踊ってを繰り返するので、生やパフォーマンスが好きな人には非常に楽しい作品になっていたと思う。

映画である有利な点を生かして、空き地だけではなく台所、豪邸のベッドルームやダイニングルーム、劇場、テムズ川のポット、街角、トラファルガー広場などなどシーンごとに舞台が移り変わる。細かく作り込まれたアイテムと歌の調和が楽しめたのではないか。
コンセプチュアル好きにはたまらん演出だった。

出演者が豪華

ロイヤルバレー団人だけではなく、アメリカンバレエシアターのロビー・フェアチャイルド、テイラー・スィフト、ジェームズ・コーデン、サー・イアンマッケラン、レベル・ウィルソンなど出てくる人がみんな豪華なのでとても楽しめた。

特にコーデンは、コーデン節が炸裂していたが、映画館が困惑の空気で笑いが起きなかったのが、彼の知名度と深く関わっているような気がした。


コーデンのキャッツメンバーでコント動画。豪華すぎる面々。

Crosswalk the Musicalはいいぞ

そしてジェームズ・コーデンといえば、人気番組Crosswalk the Musicalだ。映画の番宣のために出演者本人が登場して、赤信号の間だけ横断歩道でミュージカルを披露すると言うアホアホ番組(褒めてる。


このアラジンの回大好きなんだよな。5:00ごろから。炎とか。


レミゼ回(無駄にパリでロケ。


最近アナ雪2。もはや何も役をもらえず雪の結晶のコーデン。あと、ジョシュ・ギャットのオラフ着ぐるみのやっつけ感(最高か。

この映画が必要だったのか

本当に猫そのものを使った実写化では、歌とダンスがメインコンテンツであるキャッツを十分に実写化できるとは言えないだろう。一方で人間のまま猫のメイクを施す舞台と違って、映画の指示は何とも言えん形である。

ダンスを味わうにはむしろ邪魔な位だったので猫柄のレオタードでいいんじゃないのと思ったがそれってつまり原作である。

パフォーマンスを最大限見せたいと言うシアターナードの欲望と、そうは言っても実写化なのだから街角のリアリティーを体現したいというエンターテイメント性が悪魔合体した結果の謎の猫みたいな生物の爆誕だっだのだろう。

関係ないが映画のラストがトラファルガー広場だった!!ネルソン提督の像に、4頭のライオン像!!!
年末年始に10回以上は通ったところなので、大興奮だった。
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このライオンである。

▶︎年末年始ロンドン旅行記はこちら